学習する組織

仕事とは、より学習に満ちたものでなければいけない

2ヶ月前に学習する組織入門編を読み

自分の行動や企業の営みが社会に与える影響について

理解しているどうかによって考え方が変わるという

システム思考について学び、ここ2ヶ月

本当に自社が与える影響について考えてきた。

 

以前から理念に同調してくれるスタッフであったり

協力会社の皆さんのおかげで今の仕事ができていることを

常々感謝しながら、経営させてもらっていると感じている。

 

しかし、僕たちのレンズでしかモノゴトを見ておらず

本当に、そうなんだろうかという疑問も同じくして抱けるようになった

そこで改めて、システム思考について、学習する組織について

再度学びを深めようと想い本著を読ませてもらった。

 

冒頭に、”「このままではいけない」「もっとよくしたい」と感じる

すべての人に、その想いを実際に変化につなげ、未来を想像する力

真のリーダーシップを高めるきっかけとなることを願っている。”

といった訳者まえがきに対して、心が震えながら読んだ。

 

読み終えた今、めちゃくちゃ大切な事が繋がりかけている感覚はあるけど

一方で、とても難しい内容であり、このブログで書ききれるほど

まだまだ自分の中で全然理解できていないと感じている。

 

ただ、今の自分の中で限りなく限界に近いカタチで

自分に落とし込んでみようと思う。

 

まずは、今の時代の変化について

高度成長期や、人口が増える中では、経済は右肩に上がり続け

そんな時代の経営者はトップダウンで物事を進めるのが最適だった。

でも、今は不確実な時代であり、先行きがわかる人などいない。

 

そんな中では、組織を命令系統で動かすのではなく

いかに、自律的なメンバーによって互いに強みを引き出し

お互いが相互に助け合いながら目的を達成する。

学習する組織となれるかが重要だと理解した。

 

そんな学習する組織において重要なのが

自分たちの行動が、他人に社会に、どのような影響を与えているかという

システム思考として、システムを理解することから始めなければいけないという点。

 

例えば、仕事の質があがれば‘、問合せが増えるけど、人が足りなくなる。

目標を設定するが、現実とのギャップに対する行動を行う一方で

ビジョンとのギャップを感じて目標を下げるという行為も行われる。

 

体の調子が悪くなっている事に対して薬を与えるが、本質的な解決にはならない等

何かをすれば、何かの副作用が生じるという言い方がわかりやすいかもしれないが

そんな副作用まで理解して、様々な物事を捉えているかという視点が重要。

 

言われたらわかるけれど、どうしても個人のレンズだと

この全てのシステムを理解しようとするのはとてもむずかしいと理解できると思う。

要は様々なレンズを通してモノゴトを観て感じて考え尽くさねばいけない。

さらに繋がりを理解した上で、行動を起こさなければいけない。

 

このように複雑なシステムの中でどのように学習する組織を作り出すか。

まずは一人ひとりが行動変容を起こすことが重要とされる。

 

自己マスタリーといって自分が人生で何を成し遂げようとしているかという点。

組織は人の集まりであり、その組織の中の人の、この自己マスタリーの集合が

組織を形づくっており、個人は組織や自身の為に探求しなければいけない。

 

“人生のかなりの部分を占める仕事に費やす時間を無視して、

仕事以外にのみ個人的な充足を求めるならば、幸せがすべてがそろった

人間になる機会はごくわずかでしかない。”

これは、本書に記載されている言葉だけど、とても共感できる。

 

例えば、社歴の長い人は、その仕事を通じた経験の上で

はじめは自信もなく、世の中に対して狭い視野しかもっていなかったものが

時間とともに仕事の経験やリーダーとしての責任の範囲が拡大する。

 

そして、そんな責任を心地よくさえ受け入れた結果。

人に影響を与える人と成長していることに気づける。

気づかないうちにも志は大きくなり自己マスタリーも変化する。

これこそ、学習する組織の原点となる。

 

次に重要なワードがメンタル・モデルというものであり

簡単に言えば、過去の考え方、行動、成功体験による慣れ親しんだ

考え方や行動を縛り付ける目に見えないもの。

 

世の中はこういうものだから、こうなんだというロジック。

これは、組織においては、相互に学びあう事に対する大きな阻害要因となる。

例えば対立した意見の中で物事を決めなければいけない場合

多くの人が、自分の意見をさらに主張するという行動にでる。

 

しかし、このメンタル・モデルを、一旦解き解いてみたら

相手の意見を素直に傾聴することの方が、いかに良い成果を生み出すかは

おそらく多くの人が容易に想像できるものの、行うことの難しさを感じると思う。

 

しかし、一方でこのようなメンタル・モデルを組織の人たちが

取り入れる事によって、どのような学習する組織が生まれるかも想像できる。

いかに、変化という学習を行う事が重要であるかがわかる。

 

さいごに組織として共有ビジョンをいかにもつかが重要と記載されている。

それぞれが学習をするのではなく、共に目指すべきものを問い続ける組織。

 

具体的には「自分たちは何を想像したいのか?」という問いに対する答えを

押し付けるのではなく、本当にワクワクする未来を想像するビジョンとして

組織の人たちが心から達成したいと思えるものを共有し、

我が事として、こころから打ち込むという状態を目指すという事が重要になる。

 

ただ、この共有ビジョンに対して、必ず同調する必要なないし

同じ考え方をしなければいけないというわけでもない。

むしろ、反対する意見の持ち主の事を異なる意見をもつ

仲間と考える事が肝要であると記載されており、

こういう事を乗り越える組織が強いビジョンを生み出すと学んだ。

 

このような共有ビジョンが生み出される組織

そして、そんな共有ビジョンのなかで意見をぶつけ合いながら

自分たちが実現させたい世界をいかに想像できるか

これこそが、一人ではできない、組織としてしかできない営みであり

今、企業が行わなければいけない大切な考え方だと思ったし

僕たち、コトスタイル㈱も㈱グッドランプも必ず成し遂げられると思う。

なぜなら、創造を得意とする人が集まっている組織だから。

 

ビジョンを作ったり、経営戦略を考えることも大切だけど

このシステムのなかで何を実現したいかという根っこの部分を

本当に大切にしておかないと組織の方向性は大きく違う方向を

向いてしまう可能性もあるという危機感も同時に感じている。

まだまだ学びに対する理解は乏しい状況だけれども

この内容を理解できるだけではなく、

仕事に組織にもって帰れるように自分に向き合いたいと思う。

 

※本著の内容に対して、自身の見解を述べたものであり、

本著の内容と沿わない点があるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

今の自分なりの解釈の限界。

ただ、この変化を結局楽しめるかどうかも、仕事のそして経営の醍醐味なんだと思う。

さらにみんなと共に大きな挑戦ができるようになりたいと思う。

 

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

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