理念経営2.0

企業経営の形も変化している事に気づかなけれいけない

“事業の存在意義を考え、本質に立ち返ることができれば

危機は企業にとって新たな進化へのチャンスとなる。

他方で、「意義」を生み出すことに失敗した組織からは

ヒト・モノ・カネが離れていき、やがてその組織は淘汰される。”

僕たちは何の為に働いているのかという事を問い続ける中で

理念経営2.0という書籍を進めてもらった。

 

パーパス関係の書籍は一旦これで終わりにしようと思ってる。

これからの時代の企業、組織、そして組織に属するヒトについて

モノを生む組織からチエを創る組織に変化する時代背景のなかで

どのような意思で一人ひとりの行動に対する影響があるか

その為に行うべきことについて、整理された内容だった。

 

わたしたちはどのような景色をつくりだしたいか?(Vision)

わたしたちがこだわりたいことはなにか?(Value)

わたしたちはなんのために存在しているか?(Mission)

わたしたちの組織の存在する目的はなにか?(Purpose)

 

人の成功を必死で応援する会社という企業理念を13年前に打ち立て

絶対に成功する店舗を創るというMissionのもとに。

店舗業界のイノベーションカンパニーというVisionを描いた。

当時は一人で起ち上げるタイミングであり、僕の想いそのものだった。

でも、成功とは?イノベーションとは?正直まだまだ考え尽くせていないと気づいた。

 

そんな僕の想いに共感してくれたスタッフや協力会社の仲間のみんなに

今どれくらい僕の根っこの想いが伝わっているだろうか?と考えてとき

この本を読みながら、そして僕自身の幼少期から今までの人生や

コトスタイルを創業してからの会社の出来事を振り返りながら

改めて、問いに答えるべきときが来ていると感じている。

 

そして読み進める中で、本書のなかにも

まさに理念をたてたときに思い描いていたものが記載されていた。

 

“企業は従業員や仲間の幸せを最大化できるような組織マネジメントを実践することで、

結果としてアウトプットとしての価値創造を最大化できる。

社員が意義を感じ、自分なりのナラティブを生みながら仕事をすれば、

それだけ創造性が高まるし、イノベーションが生まれやすくなるからだ。

こういったチエを創る組織では、ミッション・ビジョン・バリュー・パーパスに

代表される企業理念などのWHYが意味創造の基点になる。

次に重要なのは人々がよりよく協働して、

いいアイデアを生みやすくなる場やコミュニティをつくることだ。

バリューに則った濃い組織文化や、心理的安全性が高く、共創が生まれやすい

社内コミュニケーション環境をHOWとして用意する。

共創文化のある開かれた場には、優秀な人材やパートナー、お客様が集まってくる。

質の高い人的リソースを集めてくると、そこで新しいチエが生まれやすくなり、

新しい商品、サービス、事業などが創造され、結果として戦略などのWHATが創発される。

ミッション・ビジョン・バリュー・パーパスを共通の土台にした

創発の場・仕組みづくりがこれからの企業における肝なのだ。”

 

13年ものあいだ言葉として発し続けてきた企業理念だけど

組織に多くの多様性のあるメンバーが仲間となり

大きな方向性は変わらないとしても、言葉はより重要なものとなり

解釈や捉え方を改めて共通化することも大切だと気づいた。

 

12期が今週で終わり、来週には13期になるタイミングで出会った書籍。

これから期初会議に向けた資料づくりをはじめるタイミング。

今年の目標である組織文化を創るということにも繋がった。

今改めて自社と向き合い言葉にすることに挑戦しようと思う。

さいごに、なんの為に働くかという問いに対するヒントとして

ポジティブ心理学の研究者フレッド・ルーサンスの言葉を参考にしたい。

“不確実な環境において幸せに生きられる人は、希望(Hope)自己肯定感(Effcacy)

レジリエンス(Resilience)楽観性(Optimism)という4つの心理的資本を持つとされる。”

今の時代においていかに幸せな考え方が重要か

そして、そんな幸せな考え方と働き方がリンクする事が意味するものは

僕は僕だけでなくまわりの人たちにも幸せに生きるための影響を与えるような

そんな人になりたいと思うし、そんな会社を創りたいと思っています。

 

6月の末、ほんとうに12期の末に書いておいた書評と想い。

もう8月も終わろうとしているけれど、会社の言葉は言語化されない。

ただ、僕個人の志はものすごく研ぎ澄まされている。

お店づくりを通して”働くが楽しい”と思う世界を広げる。

働くことが楽しいと父親からずっと聞いていた言葉であり。

今の自分の支えとなっていることに大学院で気づくことができた。

ただ、スタッフに価値観を押し付けるのは少し違う。

このような言葉を提案してはみたけど、同調には至らなかった。

 

でも、これは僕自身がやりきればいい。

スタッフが働くことを楽しいと感じながら働く。

お店づくりを通じてお客様のありたい姿を実現しながら

お客様も働くことが楽しいと感じてもらえるように。

そんなお店にはきっと人が集まってきて

楽しく働いている店主の姿から働くことの楽しさが伝搬する。

こんな風に働くが楽しい世界が広がった先には

多くの大人たちは子供たちに働くって楽しいよって話してる。

そんな日本はきっと明るい国になってると思うし

僕がそれを創る原点になろうと思う。

 

会社のMission、Vision、Valueはリニューアルしつつある。

これについてはみんなと話し合うということがなにより大切で

トップダウンでこれで行くよということよりも

俺はこんな風に思ってるけど、みんなどう?という感じで

考える時間をめちゃくちゃ大切にしている。

もう少しで、今期の方向性が見えてくる。

今回は3回も期初会議をやったり、

それに対するスタッフとの1on1を繰り返しながら

ようやくここまで来れたかなという感じ。

 

めっちゃいい会社になるために

今年はほんと、やりきりたいと思う。

 

 

カテゴリー: MBA(経営学修士), ヒトリゴト, 仕事論   タグ:   この投稿のパーマリンク

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