リーダーシップとは何か?

目指すべき組織とリーダーとしての心構え。

 

2024年がはじまり、この本から読もうと手に取ったのが

この「サーバントリーダーシップ」だった。

2021年の4月から通い始めたグロービス経営大学院も

残すところあと3ヶ月で一旦修了する。(5ヶ月前に書いてます。)

 

様々な経営に関する学びを一通り学んだからこそ

リーダーシップとは何か?といった問いが生まれ

この本にたどり着いたと思っている。

 

リーダーにも様々な種類のリーダーがある。

俺について来いと先頭を走るタイプや

指示をしながら後ろで指揮をとるタイプ。

でもどちらも何か違うと感じていた。

 

そんな中で、サーバントリーダーシップといった

奉仕するリーダーについて書かれた本を読み

まだまだ理解しきれていないけれど、多くの共感を感じた一冊だった。

 

“他者への思いやりや、能力の高い者と低い者が奉仕し合うことこそ、

良い社会を築く確固とした礎である。”

 

“信念と批判との間にある健全な緊張感の必要性。

それは高い成果を上げる組織を作るための活力として必要なものである。

運営幹部とスタッフにはほとんどの場合、信じる事が必要とされる。”

 

“人は誰しも完璧ではない。すべてを任されるべき人はいないのだ。

完璧さというものは、対等なメンバーとして

関わる人々と能力を補い合うことによってのみ見いだされる。”

 

奉仕し合える関係を築くこと。

それを率先して実行するのがリーダーシップではないかと思う。

 

“仕事のために人間が存在し、また、人間のために仕事が存在する。

違う言い方をすれば、企業は製品やサービスを顧客に供給するために存在し、

また、意義のある仕事を人に与えるために存在するのだ。

つまり、企業は奉仕する組織になる。

サービスを提供する者と受ける者の双方に奉仕する組織になるのである。”

 

そして、仕事こそがリーダーシップとしての営みの象徴であり

人が生きていく上で大切にしなければいけないものが詰まっていると感じている。

仕事を通じて助け合いながら共に導き合えるような関係。

そのはじまりこそが、奉仕からはじまるように感じる。

 

“初めのうち、新しい企業倫理では、

社員と顧客への奉仕の割合が同等かもしれない。

だが、経済が発達して生産性が高まるにつれ、

消費者の意識も向上し、より少ないもので満足するようになる”

 

“すると、消費者よりも社員に対する奉仕が勝るようになり、

製品やサービスを生み出すこと以上に、

働く喜びこそが、仕事をする意義となるだろう。”

 

働くことこそが喜び。

まさに僕が思い描く働くが楽しいと感じる世界を広げるといった

僕自身の志に通じる。

 

“さまざまなスタイルを持つ有能な人材がのびのびと活躍できるためには、

多様な環境を生み出す必要があるからだ。

企業のリーダーと経営陣がこうした一連の動きの背景を提示すれば、

社員ひとりひとりが目的をはっきりと見据えることができる。

それによって、社員は必要なときに適切なサポートを得られ、

個性を失わずに、より大きな目的を果たすための一員として

自分も働いていることを実感する。”

 

この本書に書かれた一文こそが、僕が成し遂げたいことを言語化している。

そのために、まず僕自身が獲得すべきものとは?

 

“聞くというのは姿勢、他人が話すことや伝えようとしていることに対する姿勢のことです。

まずは心から関心を寄せる。すると注意深く耳を傾けることになり、

それによって深い理解につながっていく。そうやって知識を得るのです。”

 

人の話を聞くと言うこと

 

“真のリーダーシップとは

極めて個人的なことでありながら

本質的には集団的なものなのだ。”

 

組織のなかで、仲間の声を傾聴しながら

いかに組織を導くかを考え尽くす。

 

そしてそんな考え尽くしたこと

それを実現する為に3年学んだことが活かされる。

結局最後は人だと卒業前に改めて思う。(5ヶ月前の書いていて卒業済みです)

 

改めて過去に書きためていたものを読み

自分が人とどのように関わるべきかということを改めて考える機会になった。

人は人としか成長できない。

そのために、奉仕の精神を持って関わる気概を持ち続けないといけない。

もっと、相手のことを知ろうとしなければいけないし

そのために、自分のことも知ろうとしなければいけない。

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マーケティングカンファレンスに参加して感じた気づき。

クリエイティブ・ジャンプとは

アジェンダノートを手掛けられている株式会社ナノベーションさんの

マーケティングカンファレンス ネプラス・ユー京都2024に参加してきました。

アジェンダノートは尊敬する大学院の講師の方が時々出られているのがきっかけで

マーケティングはどんどん変化するのでトレンドを知るために見てます。

 

そんなアジェンダノートを見ていたせいかわからないけれどSNSで

マーケティングカンファレンスを京都でやられるということを知って

これは、行かない理由ないな、あるとしたら時間との兼ね合いだけだから

まあ、時間をなんとかすれば行けると信じて申し込んで行ってきました。

 

今回のテーマはクリエイティブ・ジャンプということで

マーケティングの施策が決まった上で、どうクリエイターとクリエイティブするか

みたいな話が聞けるのかなと思っていたのですが、全然そんな話じゃなく。

改めてマーケティングは全ての業務に繋がっていて

マーケティングをクリエイティブ・ジャンプすることを考えるという二日だったように感じます。

 

はじめにコクヨの黒田社長がスピーカーで話されていて

組織づくりと仕組みづくりの話をされていたので

正直勝手な思い込みがあったので、なかなか内容が入ってこなかったのですが

その後の他のスピーカーの方々があらゆる角度でクリエイティブ・ジャンプという

キーワードについて自分なりの見解を話されていることから理解がはじまりました。

 

とにかく今の時代、みんな勝ちパターンなんてない中で

違う感覚を企業に取り入れようと色々な取り組みをされていました。

例えば、社長とか役職で呼ばずにニックネームで呼び合う文化だったり

プロトタイプはガンガン作っていいよっていう文化だったり

その業種や業界だからできる羽目の外し方を色々考えながら

羽目を外せる組織づくりと仕組みづくりをしないといけないという危機感を感じました。

 

羽目を外すようなぶっ飛んだ遊びごころのある組織を作って

面白いことが柔軟にスタッフから続々とアイデアがでるような仕組みを作って

とにかくイノベーションの種をつくる組織文化を作ろうとしているような

そんな風に自分なりに二日間を味わってみました。

これがマーケティングについて感じた気づき。

 

あと、それ以外に感じたのはネットワーキングについて

本当に20代の若いビジネスマンが参加していて一生懸命名刺交換して

必死で色々な人に関わりあって話をしている姿にやられました。

こんなにもビジネスに熱狂しているんだ凄いなって。

また20代の方が200人ほどの前でプレゼンテーションを30分されている姿にも

自分の20代の時に比べて悔しいけど環境が違いすぎると少し悔しくも感じたり。

まあ、すごく栄養をいただける時間を過ごせたと思います。

 

 

個人的に好きな企業さんの社長さんのお話が聞けたし

やっぱりぶっ飛んでるし、ぶっ飛ばないといけないんだなって

経営者としてマーケターの目線を絶対に持ち続けることで

もっとビジネスに熱狂したいと背中を押してもらったような感じの二日でした。

いつも言ってるけれど、ほんまもっと頑張らなあきまへん。

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オッサンは劣化するのか?43歳の僕がやるべき事はあるのか?

日本における社会構造の問題について

MBAでは授業以外にも読書会やろうよなんて感じでお誘いが来る。

そんなノリで今度読書会やるからどうって感じで紹介してもらった本。

 

劣化するオッサン社会の処方箋

 

その時は確か一年目で宿題にアップアップだったので

とにかく購入したはいいけど、本が溜まりまくって全然読めず

通称積読(ツンドク)と言われる状態になっていた本。

 

処方箋という言葉から、勝手に医療系の本かなと思っていたけど

色々読み終わったタイミングでふとこれが目についたので手に取ってみたら

山口周さんの本だったので興味が沸いて3日で読破。

読書会の時も馬力出しておけばよかったと後悔。

 

内容としては、今の日本社会に対する苦言であり

簡単に説明すると日本が良かった時代では

企業を作ったリーダーと言われる人たちが活躍する機会がたくさんあったけど

その次の世代は、そんなリーダーの元で学びの機会を得られたとはいえ

リーダー達を超えるような経験をする機会を得る事はできなかった。

 

そして今、さらにその次の世代の人たちはそんなオッサンたちの元で

まさかリーダーのような経験の機会に巡り合う事はできず

当然のように、今の日本社会が衰退しているというロジック。

 

だから今の日本はあかんねん!という事が前半に書かれていて

では、この先そんなオッサン達はどうするべきかという事が後半に書かれている。

具体的には人生100年時代と言われているからこそ

学び続ける事が、いかに重要かという事だったので

まあ、これからも挑戦を繰り返し、学び、成長し続けるスタンスは変わらず行こうと思った。

 

これがオッサンに対して、めちゃくちゃはしょって説明した内容。

ただ、それよりも、読みながら感じたのは今のオッサンよりも

これからオッサンとなる世代について考えたりしていた。

 

学びという概念について量よりも質を高めなければいけない。

学びには教養と経験に大きくわけられる事ができるけれど

とくにこの経験からの学びの影響は大きい。

 

例えられていたのは、20年同じ仕事をやっているとしたならば

最初の1年は学びだけど、残り19年は学んだことを継続しているに過ぎない

といったまあまあ厳しい論考。

 

でも、より具体的な事例として山中教授がIPS細胞について

はじめから研究をはじめたわけではなく別の研究を行うなかで

ひとつの専門的な研究を続けるべきかについて相談し

そうではなく、他にも多くの研究をするべきと助言された例が印象的だった。

 

僕自身も店舗デザイン設計施工という業務を学び独立を考えたけど

親父の反対もあって、それなら他の事も学ぼうと不動産を学んだ経験があるし

昔のような一社に勤めるリスクについては

今の人達も、独立するかしないかではなく、自らのキャリアを真剣に考えた上で

今どのような学びが必要かということを考え続ける事が重要だと思った。

 

また新しいことに挑戦するということについても書かれていた

新しいことに挑戦したいという人はたくさんいるけど

新しいことをするために、今のことを辞める方が難しい。

僕の場合は、なぜかタイミングとか、環境がうまいこといって

新しいことに挑戦しやすかったのかもしれないけど

この点も人生において日々考え続けるべき問いなんだと思う。

 

まあ、オッサンが若い人に向けて発信してもあまり響かないと思うので

あまりこの点を言及するのはこれくらいにしようと思う。

そしてオッサン、いや自分に向けて結局いくつになっても

良い学びをし続ける環境を作り学びつづける姿勢が大切だと感じている。

 

“最もシンプルかつ重要な処方箋は、私たちの一人ひとりが、

謙虚な気持ちで新しいモノゴトを積極的に学び続けるということになると思います。”

 

この最後の一言が本当に大切なんだと思う。

成り行きで得た立場にあぐらをかくんじゃなくて

いつまでも、心は若々しく、学びに貪欲で、知識も豊富となり

人生を楽しめるような生き方をしたいと思う。

 

そして、自社でも学びの機会を作ろうということで

今月読書会を開催することにしました。

さて、何人のスタッフが集まってくれるだろうか。

オッサンの挑戦は続く。

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起業家はどこで選択を誤るのか

誰とやるかと何をやろうとしているかが重要

 

MBAも残すところあと3ヶ月となった。

やっぱり応用展開科目は創造系をとろうと

ベンチャーマネジメントやベンチャー戦略プランニングといった

スタートアップのケースをじっくりと学ばせてもらった。

 

なぜ創造系なのかというと、今の事業の立ち上げと

いわゆるスタートアップの立ち上げの差について学びたかったから。

この差については本当に学びが多かった。

 

ベンチャーマネジメントでは自社がスタートアップではなく

スモールビジネスを展開しているという現状に気づき。

ベンチャー戦略プランニングでは、

スモールビジネスとスタートアップでは起業の考え方が

まるで違うことを知る事ができた。

 

そして、この本では、何を大切に起業という

ビジネスを立ち上げる上での難所に対する

判断軸をいかにもつかという点が示唆されていた。

 

その他の授業ともリンクしながら

僕自身が何を大切に会社経営を行なっているかに気づけたから

この本はめちゃくちゃ大切な気づきを得る本となった。

 

起業はひとりでやるべきか?それとも誰かとやるべきか?

そして事業規模が拡大するなかで、どのような人を雇うべきか?

また必要な資金に対しては、どのような資金調達を選ぶべきか。

その答えはひとつではなく、それぞれの想いに繋がっている。

 

だからこそ、なぜ起業するのかという本質が

いかに重要かという事が、今だからわかるし

今だから上記の問いにも答えられる。

 

ただ、今後の展開次第では、

判断軸や打手のオプションは変わる可能性もあると思う。

きっと、今後環境の変化で僕自身の価値観も変化する。

その時に今までの体験だけで判断するべきか。

または、これからの体験が変化を促すか。

どちらにしても、そこから全て繋げないといけない。

 

とまあ、3ヶ月前にこんな文章を書いていたんだけど

MBAも終わって、ゆっくりしようとは全く思わずに

学びを止めないためにも、継続して大学院には通うことを決意して

昨日も仕事から帰って授業というルーティン。

 

ちなみに、今この誰とやるかって話のところを読みながら

やっぱり、自社からもっともっと発信しないといけないということを感じてる。

コトスタイルでこんなことやろうと思ってる!そんな想いを打ち出さないと。

それを一緒にやりたいって人はなかなかキャッチアップできないし

そういう仲間が集まりにくくなっていたことも反省している。

 

でも、なんだかんだで、理念やビジョンやビジネスモデルやビジネスの想いには

一人一人と話すと共感してくれているようだし、もっと対話の数を増やして

やっぱり今のメンバーに想いを伝えるということをしたいと思う。

もちろん一人ひとりの人生だから、ずっとここに居てほしいとも思わないし

ここに居たから次に挑戦できるような場所にもしたい。

でも一方でやっぱり、ここでも挑戦できる場を作るということも大切だと思ってる。

 

このところ急にいろんな事が動き出してきたので

しっかりとその波に飲まれるんじゃなくて、

どこに向かって進んでいるのか明確にしながら

そんな船に乗っかりたいなって思える仲間が増えるように

今の仲間ともっと高いところ目指していこうと改めて思う。

 

でも、やっぱり何をやるにしても人なんだと。

改めてそう思う。

 

参考図書:起業家はどこで選択を誤るのか

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