少し前にこのブログでご紹介した、地盤沈下の工事が完成しました。
「コトスタイルって、店舗のデザインと工事だけやってる会社やんな」と思っていた方、今日はそのイメージをちょっと更新してもらえたら嬉しいです。
今回手がけたのは、マンションの排水枡の交換と、地盤沈下の復旧工事。お店の内装とは一見まったく関係ない工事です。でも、これをやり遂げたときに感じた「工事って、本当に素晴らしい」という気持ちは、店舗内装の工事を終えたときと、まったく同じものでした。
コトスタイルは、店舗デザイン・内装工事だけでなく、こういった建物のインフラ工事にも対応しています。今回はその現場の話を、写真と一緒にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 地盤沈下が起きる仕組みと、放置するとどうなるか
- 排水枡の交換から、アスファルト復旧までの工事の流れ
- 「一見シンプルな工事」がなぜ手間をかける価値があるのか
- コトスタイルが店舗デザイン以外にも対応できる工事の種類
- 開業前に「建物のインフラ確認」が重要な理由
地盤沈下、完成しました。工事の経緯と仕組み
なぜ地面が沈んだのか
今回の工事の原因から説明させてください。
劣化した排水枡から水が漏れていました。その水が、周囲の土を少しずつ押し出し続けた。押し出された土の分だけ空洞ができ、その空洞に上層部のアスファルトが沈んでいく——これが今回の地盤沈下の仕組みです。
地面が少し沈んでいても、「まあ大丈夫やろ」と放置しているケースを時々見かけます。でも、沈下は少しずつ進行していきます。放置すると空洞がどんどん広がり、最終的には大きな陥没事故につながることもあります。早めに対処することがなにより大切です。
工事の全体像
今回の工事の流れを整理すると、こうなります。
- 沈下した周囲の土を掘削・撤去
- 劣化した古い排水枡を取り出す
- 新しいビニール製の排水枡に交換
- 砕石を入れて空洞をしっかりと埋め固める
- アスファルトで表面を舗装して復旧
作業自体は一日での完了ですが、工事中は排水が使用できない時間帯があり、入居者の方にご迷惑をおかけしました。その点については、事前の案内と工程管理が特に大切な工事でした。
工事の流れ——写真で見る現場レポート
Step1:周囲の土の撤去完了
周囲の土の撤去が完了した状態です。沈下していた部分が開口され、中の状態が確認できるようになりました。空洞がどのくらいの範囲で広がっていたか、この段階で初めてはっきりと見えてきます。
Step2:排水枡の状態確認
掘り進めると、排水枡周辺の状態が明確になってきました。古い枡は経年劣化でひびが入っていて、そこから水が浸み出していた痕跡が確認できました。これが長年にわたって土を押し流し続けていた原因です。
Step3:古い枡の撤去と新しい枡への交換
古いコンクリート製の枡を撤去して、新しいビニール製の枡に交換しました。
ビニール製の枡は、腐食やひびが発生しにくく、耐久性が高い。同じことを何年も経てから繰り返さないために、現代の素材に更新することが大切です。蓋を開けた状態でも確認できますが、接合部分もしっかりと処理されています。
Step4:砕石で空洞を埋め固め、アスファルトで完成
砕石をしっかりと固めて空洞をなくし、その上からアスファルト舗装をして完成です。
なんとも普通の光景でしょ(笑)。完成したら、工事前とほぼ同じ見た目になります。でも、これでしっかりと水が漏れることなく排水が機能するようになりました。「見た目は普通」だけど「機能はしっかり確保された」状態——これが工事の本質だと思ってます。
「一件シンプルな工事」ほど、手を抜けない理由
地味に見えるインフラ工事の難しさ
今回の工事、ぱっと見はシンプルに見えます。「穴を掘って、枡を換えて、埋め戻すだけ」と言えばそれまでです。
でも実際には、いくつかの難しさがありました。
- 掘削する範囲の判断(空洞がどこまで広がっているかの確認)
- 配管の位置と深さの把握(掘りすぎると他の設備を傷める)
- 砕石の締め固め(適切な密度で固めないと、また沈下する)
- 入居者への影響を最小化するスケジュール管理
建築の工事現場でもそうなんですが、「シンプルそうに見える工事」ほど、実は判断と経験が必要なことが多い。サッカーで言うと、「短いパス一本」がゲームの流れを変えることがある。地味に見えるプレーに精度が問われるのと似てるかもな、って思います。
「入居者に安心して暮らしてもらえる」という目的
この工事を終えたとき、正直言うと、店舗内装の工事を終えたときとまったく同じ気持ちになりました。
「こうやって安心してマンションライフを送ってもらえるようになった」という感覚。誰かの暮らしが少し良くなった、という実感。これが工事という仕事の醍醐味だと思っています。
店舗の内装を手がけるときも、排水枡を換えるときも、目的はいつも「誰かの生活や仕事を、より良くすること」です。そこは変わらない。
店舗デザイン以外にも、こういった工事に対応できます
「こんなこともやってもらえるの?」という声に答えたい
「コトスタイルって、お店の内装だけやってる会社ですよね?」——そう思っている方が多いかもしれない。
でも今回の地盤沈下工事のように、建物に関わるさまざまな工事に対応できます。店舗デザイン・内装工事が私たちのメインの仕事であることは変わりないけど、「こんな工事、誰に頼めばいいかわからない」という場合も、まず相談してもらえればと思っています。
コトスタイルが対応できる主な工事の種類
🏠 店舗内装・デザイン設計施工
コンセプト設計から施工まで。飲食店・美容室・カフェ・物販など。
🔧 設備・インフラ系工事
排水枡の交換・地盤復旧・電気容量増設・ガス配管・水道配管の更新など。
🏢 建物のリノベーション・改修
町家・古民家のリノベーション、外装・外構工事、防音・断熱改修など。
📐 物件仲介+設計施工のワンストップ
テナント探しから設計・施工・設備工事まで、一箇所に相談すればすべてが揃う体制。
「こんなこと相談していいのかな」という遠慮は不要です
正直に言うと、「こんなことコトスタイルに聞いていいんですか?」って遠慮してしまう方が時々いらっしゃいます。
全然いいです。むしろ、相談してほしい。
今回の地盤沈下工事がそうだったように、「誰に頼めばいいかわからない」という工事って、意外と多い。建物や不動産に関わることなら、まずは相談ベースで話を聞かせてもらえればと思っています。
開業前の建物のインフラ確認もそのひとつです。物件を決める前に、排水・電気・ガスの状態をプロが確認することで、後からの「想定外のコスト」を防げることがあります。
開業前に「建物のインフラ」を確認することの重要性
内装を作る前に、インフラを確認する
開業の相談に来られるオーナー様に、私がよく伝えていることがあります。
「内装のデザインより先に、建物のインフラを確認してください」——。
今回のような排水の問題、電気容量の不足、老朽化した配管——これらは、内装工事を始める前に発見できれば対処しやすい。でも、工事がある程度進んでから発覚すると、費用も工期も大幅に膨らんでしまうことがある。
特に古い建物ほど、この傾向が強いです。築年数が経った町家や、以前の入居者の設備がそのまま残っている居抜き物件では、インフラの状態が外観からはまったくわからないことも多い。
プロと一緒に内覧する意味
コトスタイルが物件の内覧に同行するのは、デザインのイメージを確認するためだけじゃないんです。
「この物件、排水枡の状態は大丈夫か」「電気容量は足りるか」「配管の位置はどこにあるか」——そういう視点でも、同時に確認しています。
一見何事もない物件でも、床下や壁の中に「見えないリスク」が潜んでいることがある。それを早い段階で発見して、事前にコストに組み込んでおくこと。それが、開業後の「想定外の出費」を防ぐことにつながります。
内装デザインに予算をかける前に、建物の基礎的なインフラが整っているかどうかを確認する——この順序を大切にしてほしいと思っています。
よくある質問(FAQ)
Q. 店舗の内装工事以外の工事も依頼できますか?
はい、対応しています。今回ご紹介したような排水枡の交換・地盤復旧工事のほか、電気容量の増設、配管の更新、外構工事なども対応しています。「こんなことを頼んでいいかわからない」という段階でも、まず相談ください。できることとできないことを正直にお伝えします。
Q. 物件を借りようとしている建物のインフラ状態を確認してもらえますか?
はい、内覧への同行時に一緒に確認しています。設備の状態や排水・電気の容量について、開業業態に合わせて確認するサービスを行っています。「この物件で自分のお店が成立するか」を判断するための重要な確認です。物件内覧への同行は無料相談として対応しています。
Q. 工事中に入居者や近隣への影響が出る場合、どう対応していますか?
工事前に関係者への事前告知を行い、影響が出る時間帯や作業内容を共有します。今回の工事でも、排水が使用できない時間帯について入居者様に事前にご案内しました。できる限り影響を最小化するスケジュール設計を行っています。
まとめ|工事って、本当に素晴らしい
今回お伝えしたことを整理しますね。
- 劣化した排水枡からの水漏れが原因で地盤沈下が発生。工事は完成しました
- 一見シンプルな工事ほど、判断と経験が必要で手を抜けない
- コトスタイルは店舗デザイン・内装工事以外に、設備・インフラ系の工事にも対応できる
- 開業前の物件内覧では、インフラの状態確認を内装デザインより先に行うことが重要
- 「こんなこと相談していいのか」という遠慮は不要。どんな段階でも相談を受け付けている
今回の工事が終わって、入居者の方が安心してマンションライフを送れるようになった。その事実が、純粋にうれしいんですよね。
お店をきれいにしたときも、排水枡を換えたときも、感じる満足感の根っこは同じだと思ってます。誰かの毎日が少し良くなった、という感覚。工事って、本当に素晴らしい。
店舗デザイン以外の工事も、まずご相談ください
「こんな工事、誰に頼めばいいかわからない」「物件のインフラが心配」「開業前に建物の状態を確認してほしい」
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📎 あわせてご覧ください
建物の設備・工事に関する基準については京都府の保健所(京都府ホームページ)でもご確認いただけます。