- HOME
- NEWS
- 店舗デザイン・内装のポイント商戦カレンダー
- 【後編|10月商戦の読み方】増税の波を、追い風にしろ。|飲食店経営・酒税法改正をハックする駆け込み需要とMEO対策


📋 この記事でわかること
京都を拠点に飲食店の店舗デザインを手がけるコトスタイル株式会社代表の穴澤陸平です。
前編では、10月に向けた「買い控え期の新米プレゼント戦略」や「オレンジ色を活かしたハロウィン集客」についてお話ししました。前編をまだ読んでいない方は10月前編記事はこちらからどうぞ。
9月も最初の週末ですね。昨日、久々に学生時代の友人と焼肉屋でビールで乾杯してきました。私、以前にグロービスの経営大学院に通ってMBAを取得したんですが、学生時代の友人と話していると、小難しい経営理論より「現場でどう動いたか」の話の方が断然盛り上がるんです。卒業してからも時間を見つけてはビジネス書を読んだりしていますが、根っこまで掘り下げていくと、結局最後に大事なのは「現場の泥臭さ」やなって、いつもそこに落ち着く。
現場の汗を知らない理論はただの絵に描いた餅や、と本気で思っています。目の前のお客さんが何を欲しているか。それを肌で感じながら商売することが大事やと、友人との話でも改めて確信しました。
最近は小5の長女がリビングの姿見の前を占領して、ヒップホップダンスとチアダンスの練習に夢中になっています。楽しそうに、でも真剣にステップを踏んでいる娘の姿を見ていると、自分のやりたいことに真っ直ぐ矢印を向けてる人間って、大人も子どもも関係なく無条件にかっこええなぁって思います。私も父親として経営者として、もっと汗をかいていかなあかんなと刺激をもらっています。
1. 飲食店経営を変える「酒税法改正」という大波の乗りこなし方
ビール減税・発泡酒増税。10月1日に何が起きるのか
2026年10月1日、いよいよ酒税額の最終改正が行われます。具体的には以下の変化が起きます。
- ビール:9.1円の「減税」→ 実質値下げ。大きく打ち出せるチャンス
- 発泡酒・第三のビール:7.26円の「増税」→ 駆け込みまとめ買い需要が発生
- チューハイ:7円の「増税」→ 同様に駆け込みと、ジャンル乗り換え需要が生まれる
ビール党の私としては、ビールが安くなるのは個人的に小躍りしたいくらい嬉しいんやけど、飲食店経営の視点では「ビールが安くなるからオッケー」と喜んでいるだけではいけません。お盆やシルバーウィークの出費で財布が薄くなっている上に、お気に入りの発泡酒やチューハイが増税されるとなれば、お客さんはますます買い控えを強める可能性があるからです。
9月中の「駆け込み需要」を1ヶ月前から刈り取る仕込み
でも、この逆風も捉え方によっては大チャンスになります。前回の法改正時もそうでしたが、増税される発泡酒・第三のビール・チューハイについては、9月初旬から末にかけて大規模な「駆け込みまとめ買い需要」が発生します。あるスーパーでは法改正の1ヶ月前から第三のビールの売上が前年比130%増になったというデータもあるくらいです。
物販店や酒屋さんは、この波を絶対に逃してはなりません。レジ前やメイン導線に沿って「今のうち!増税前の駆け込みまとめ買いコーナー」をドンと大きく展開してください。お店の通路の余白をしっかり確保してカートや台車が行き交いやすい店舗設計をしておくことが、こういう繁忙期の売上を何倍にも引き上げる土台になります。
| 時期 | 施策 | ターゲット需要 |
|---|---|---|
| 9月上旬〜末 | 「増税前の駆け込みまとめ買いコーナー」設置 | 発泡酒・第三のビール・チューハイの駆け込み |
| 10月1日〜1週間 | 「ビール値下げ!」手書きPOPを全面展開 | ビール需要の早期回復・新規客の獲得 |
| 10月中旬〜 | ワイン・日本酒の試飲会イベント開催 | ジャンル乗り換え・コト消費需要の取り込み |
2. 10月以降の「ビール早期回復」とコト消費で飲食店経営を立て直す
10月1日の朝一番、「ビール値下げ」POP作戦
10月に入ってビールが実質値下げとなるタイミングで、「ビールが安くなりました!」という店頭POPを大々的に出すことで、非常にスピーディーに売上を回復させた事例があります。飲食店や居酒屋のオーナー様は、10月1日になった瞬間に入り口の看板やメニュー表に手書きPOPをこれでもかとアピールしてください。
「お待たせしました!ビール値下げ!生ビール1杯400円!」
「10月からビールが安くなりました。今夜は生ビールで乾杯しよう!」
「ずっと待ってたやろ?ビール、安なりましたよ。」
また、パッケージや棚の「見せ方」を柔軟に変えられる余白を今のうちから店舗デザインに組み込んでおくことが大切です。
「どうせ高くなるなら」を狙う、秋の試飲会というコト消費の仕掛け
ビール類の増税をきっかけに「どうせ高くなるなら、ワインや日本酒に切り替えようかな」と考えるお客さんも増えます。10月の10日前後に「お気に入りの1本に出会える、秋のお試し試飲会」といったイベントを仕掛けてみてはいかがでしょう。
ただモノを並べて売るのではなく、プロが注ぐ美味しいお酒を味わい、そのこだわりやストーリーを語り合う「コト消費」の体験を提供するんです。これを実現するには、店舗デザインの段階で「余白」を仕込んでおくことが不可欠です。普段は陳列棚がぎっしり並んでいる場所に、イベント用の小さな木製カウンターをサッと仮設できるスペースを作っておく。商売はいつだって「人と人」のつながりです。お酒を通じた温かいコミュニケーションの場をデザインすることが、競合に負けない強い飲食店経営を支えます。飲食店デザインの事例については、コトスタイルの飲食店デザイン事例もあわせてご覧ください。
3. AI検索時代に頑張る飲食店を届ける、京都でのMEO対策の本質
「失敗したくない」お客さんは、リアルな声を頼りに店を選んでいる
10月は、連休明けの疲れが出て「本当に良いもの」「失敗しない癒やし」を探しているお客さんが増えます。こうしたお客さんは今、GoogleマップのクチコミやAI検索(AI Overviewなど)を使って、直接「相談」して店を選んでいます。
もし、皆さんのお店がネット上で「本当に信頼できる、愛されているお店」としてAIに認識されていなければ、お客さんの選択肢に入れない時代がもう来ています。MEO対策(Googleビジネスプロフィール運用)は、もはや個人店の命綱です。
目の前のお客さんへの筋の通し方が、AIを動かす
AIがインターネット上の情報を学習する際に最も重視するのは「実体験に基づいた、嘘のないリアルなクチコミ」です。グッドランプでも20店舗以上のMEOサポート実績の中で、ずっと同じことをお伝えし続けています。
ご来店いただいたお客さんに、「今日、少しお疲れのようでしたが、ゆっくりしていただけて良かったです! もしよかったら、その感想そのままGoogleのクチコミに書いてもらえませんか? 私らの励みになるんで!」って、ちょっと土足で踏み込むくらいの温かい距離感でおねだりする。スタッフとのおしゃべりが楽しかった、空間に癒やされた。そういう「人の体温や想い」が乗ったテキストがネット上に積み重なる。それを見たAIが「このお店は本当に地域に愛されている、信頼できるお店やな」と判断して、上位に表示してくれるようになります。
小手先のWebテクニックより、目の前のお客さんに筋を通して泥臭く「ありがとう」を集めること。これが2026年最強のブランディングです。
💡 今週中にできるMEO対策3つ
- 常連のお客さん3人に「Googleのクチコミをお願い」してみる
- GBP(Googleビジネスプロフィール)の「最新情報」に酒税法改正対応メニューを投稿する
- 試飲会イベントの日程を決めて、GBPのイベント機能で告知する
まとめ:結局、最後は「やりたいこと決めろ」
10月の買い控え対策からハロウィン集客、酒税法改正、試飲会コト消費、AI検索まで、長々と語ってしまいましたが、いかがやったでしょうか。
税法の改正やAIの進化など、商売を取り巻く環境はどんどん変わっていきます。でも、私の親父が昔よく口にしていた言葉がいつも私の真ん中にあります。「やりたいこと決めろ」と。
大学院でどれだけ高度なMBAの理論を学んでも、最後はいつもこの言葉に戻ってきます。自分が「この街で、どんなお店をやって、どんな風にお客さんに喜んでもらいたいのか」。その商売の「根っこ」さえブレていなければ、あとはその時々の状況に合わせてグラデーションの中で一生懸命やるだけです。
広島の高校でサッカーに打ち込んでいる長男も、怪我から完全復活してグラウンドを元気に走っている次男も、リビングでダンスの練習をしている長女も、みんな自分の決めた「やりたいこと」に向かって真っ直ぐに走っています。その姿に負けへんように、私も京都から全力で、がんばる個人店の皆さんを応援し続けたい。
コトスタイルは、店舗デザインとWeb集客(MEO対策)の両輪で、頑張る個人店の皆さんを丸ごと支える存在でありたいと思っています。ファサードや導線の見直し、店舗の改装、MEO対策のご相談など、いつでもお気軽にお声がけください。
今日も一日、がんばれるときに、しっかりがんばっていきましょう!
物件探し・内装工事のご相談はこちら
「気になる物件がある」「家賃が適正かどうか判断してほしい」「内装工事費用の見積もりが欲しい」
物件内覧の同行から設計・施工まで、ワンストップでサポートします。京都・関西エリア対応。
🔗 あわせてご覧ください





