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店舗デザイン 京都 猛暑対策 飲食店 ファサード

【前編|8月商戦の読み方】「猛暑対策」とお盆休みの集客を勝ち抜く空間戦略

店舗デザイン 京都 猛暑対策 飲食店 ファサード

今日から7月。

夜、北大路の自宅周辺をランニングしていると、ぬるい風がまとわりつくように吹いてくる。「あぁ、今年もこの季節が来たな」——。普段は仕事のことで頭がいっぱいで景色に鈍感な私でも、京都の夏だけは身体が先に覚えている気がします。

休日は相変わらず、子どものサッカーの試合を観に行くのが一番の時間です。中1の次男が5月の中旬から捻挫をして、しばらくベンチから見学していたこともあり復帰後、砂埃の中でまた泥だらけになってボールを追いかけてる姿を見たら、なんや嬉しくて、ついつい大声で応援してしまいました。

私も高校時代、怪我で試合に出られへんかった苦い後悔が根っこにあるんです。だからこそ、次男には「がんばれるときに、思い切りがんばるんやで」って思ってます。私が何度も読み返している『アオアシ』という漫画があって、必死にもがく主人公と次男が重なって、なんかグッとくるものがあるんですよね。

SNSとかで他人の文句ばっかり言って、自分じゃなくて人に矢印を向けてる人って、ホンマにかっこ悪いと思うんです。それより、不器用でも自分の好きなことに真っ直ぐ矢印を向けてる人のほうが、何百倍もかっこええ。次男を見てて、そう改めて思います。

さて、思いついたことから話してしまうのは私の悪い癖ですね。ここからは商売の話をしましょう。

「まだ7月に入ったばかりやのに、なんで8月の話をするん?」と思うかもしれません。でも、店舗の工事現場と同じで、壁紙を貼る段階になってから「配線変えたい」って言われても遅いんです。商売も、1か月先の未来を見て今の基礎を打つ。だから今回は、「2026年8月商戦の読み方」についてお話しします。

📋 この記事でわかること(前編)

  • 「屋外活動回避」という新しいトレンドと消費の変化
  • 猛暑に負けないファサード設計と「涼」の空間デザイン
  • お盆の旅行低調を見越した、7月中に仕込むクーポン戦略
  • 「空間は涼しく、体験は熱く」というコントラスト設計の考え方

店舗デザイン 京都の現場から見る、8月の「猛暑対策」と消費の変化

「屋外活動回避」という新しいトレンド

今年の8月を読み解く一番のキーワードは、間違いなく「異常な猛暑」です。

データを見ると面白いことがわかります。数年にわたる猛暑を経験したことで、消費者の間に「備え」の意識が高まり、「屋外活動回避商品」や「室内快適化商品」の売上が伸びています。

たとえば、外に出ないからUVケア用品やスポーツドリンクの売上が落ちる一方で、室内を快適に過ごすためのエアコン増設や、近距離でも歩かずにタクシーに乗る人が増えている。
参照:
帝国データバンクの猛暑調査
日本気象協会×True Dataの分析
経産省の商業動態統計

これって「暑いから冷たいものが売れる」という白黒の単純な話やなくて、「暑すぎるから外に出ない時間をどう豊かにするか」という消費者の行動のグラデーションなんですよね。

「外に出たくない人をどう呼び込むか」——。これが、今年の夏に京都で店舗を持つすべてのオーナーさんに突きつけられている問いやと思います。

お客さんが「外を歩きたくない」時代の集客とは

コトスタイルはこれまで京都・関西で300件以上の開業支援をしてきました。その中で感じるのは、夏の集客が上手い店と下手な店の差は「空間の設計」より先に「ファサード(外観)の設計」にある、ということです。

お客さんはまず、外を歩きながらお店を「見て」判断します。「涼しそう」「入りやすそう」「なんかおいしそう」——この直感的な判断が、猛暑の中では特に大きな役割を持つ。

「ここ、涼しそうやな」と一瞬で感じさせられるかどうか。それが猛暑の夏の勝負です。

飲食店・物販店がやるべき「涼」の空間デザイン

ファサードで「涼しさ」を演出する3つの方法

では、これをお店にどう落とし込むか。一級建築士として現場を見続けてきた目線で、具体的な話をします。

夏のファサード「涼し見せ」3つのポイント

① ミストシャワーを店先に設置する

オーニング(日よけテント)や入口周辺に、家庭用でも設置できるミストシャワーを取り付ける。周囲の温度が実際に下がるのはもちろん、視覚的にも「あのお店、涼しそうやな」と直感でわかる。通りがかりの人の足を止める効果が高い。

② 入口付近の照明を昼白色に変える

暖色系の照明は温もりを感じさせるが、夏の昼間には「暑そう」という印象にもなりやすい。入口付近だけでも青みがかった昼白色に切り替えることで、外からの印象が「涼しそう」に変わる。

③ ガラス面を広くとって、店内の涼しさを「見せる」

エアコンで冷えた店内の空気感を、外から見えるようにする。「あそこ涼しそう」が一目でわかる状態が理想。内装工事の段階で検討できるポイントでもある。ファサード・外観の施工事例はこちら

「空間は涼しく、体験は熱く」というコントラスト設計

ただ、店内をキンキンに冷やして冷たいメニューばかり出すのは違うと思っています。

涼しい空間の中で、あえて辛いチゲ鍋や、スパイシーな肉料理を汗かきながらビールで流し込む。この「空間は涼しく、体験は熱く」というコントラストが、お客さんの心に刺さるんちゃうかなと思ってます。

工事現場でも、外が炎天下のときに現場の中に入ると「あ、涼しい」って感じる瞬間がある。あの瞬間の気持ちよさって、普段の涼しさとは全然違う感覚で、思わず「ええな」ってなる。お客さんに、あの感覚を届けること——それが夏の店舗デザインのテーマやと思っています。

「外が暑ければ暑いほど、涼しい店内の価値が上がる」という逆転の発想で、夏を武器にしましょう。

お盆休みの旅行低調を見越した、7月からの集客導線

「近場のプチ贅沢」に予算が流れる

もう一つのトピックが「お盆休み」です。

今年の猛暑の影響で、8月のお盆休みに遠方への旅行やレジャーに出かける動きが低調になる——つまり「近場で過ごす人」が増える可能性が高いと言われています。

お盆に旅行へ行かないなら、その浮いた予算はどこに向かうのか。答えは「近場のプチ贅沢」です。

「いつものランチより少し高くてもいいか」「普段行かない店に行ってみようか」という気持ちが生まれやすい季節です。この流れを、事前に引き込めているかどうかが勝負になります。

8月用のクーポンは「7月中」に配る

ここで一つ、泥臭い話をさせてください。

8月に入ってから「お盆フェアやってます!」と宣伝しても遅いんです。賢いお店は、6月から7月の間に「8月中(お盆期間)に使える特別クーポン」を来店客に手渡しで配っています。

ポイントは「どちらの割引率が高いか」ではなく、「どのタイミングで、どういう理由をつけてお客さんの財布の紐を緩めるか」です。

お会計のときに、スタッフさんが「お盆休み、もしどこも行かへんのやったら、涼しいうちのお店に家族で美味しいもん食べに来てくださいね」って、土足で少し踏み込むくらいの人間味のある声かけと一緒にクーポンを渡す。

初対面でも壁をつくらない、こういう泥臭いコミュニケーションが、最終的に一番強い集客になると私は思ってます。

7月中にやっておきたい集客仕込みチェックリスト

  • 8月のお盆期間に使えるクーポンを作る
  • 7月の来店客に手渡しで配布する(レジ横に置くだけでなく、一声かける)
  • SNS・Googleビジネスプロフィールで「夏の涼しさ」を伝える投稿を仕込む
  • ファサードのミストシャワーや照明の調整を、梅雨明け前に終わらせる
  • 「近場で贅沢」を後押しするメニュー・プランを1つ作る

前編まとめと、後編予告

前編では、猛暑による消費行動の変化と、お店に取り込む空間設計の話をしました。整理するとこうなります。

  • 消費者は「暑いから外に出ない」という行動変容が起きている
  • 「外を歩きたくない人をどう呼び込むか」がファサード設計の課題
  • ミストシャワー・照明変更・ガラス面の活用で「涼しさ」を外に見せる
  • 「空間は涼しく、体験は熱く」のコントラストが夏の感動を生む
  • お盆の集客クーポンは7月中に仕込む。声かけが決め手になる

商売の準備は、いつも1か月先を見て動く。それだけで、周りと差が出ます。

後編では、8月にやってくる「令和8年8月8日(8並び)」という特別な日のイベント戦略、親子連れを狙う「SDGs自由研究」との連動、そしてAI検索時代に生き残るためのMEO対策について、がっつり掘り下げていきます。引き続きお付き合いください。

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開業・店舗改装に関する許認可については京都府の保健所(京都府ホームページ)でもご確認いただけます。