彼TOおばんざい 様
おばんざいとカレーのお店「彼 TO おばんざい」様のオープンを、店舗デザイン設計施工でお手伝いさせていただきました。舞台は京都・上京区の町家。一度きれいに改装されていた内装をあえて解体し、隠れていた梁や柱、土壁といった建物本来の表情を現すという、少し思い切った選択から生まれた事例です。「古い建物の良さを活かしたお店をつくりたい」と考えている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
空間づくりの課題と方針
今回の物件は、一度きれいに改装されていた町家でした。一般的には、既存の内装を活かすほうが工事費を抑えられるため、そのまま使う判断も十分に考えられます。しかし、整った内装の下に隠れてしまった梁や柱、土壁こそが、この建物が長い年月をかけて重ねてきた歴史そのものです。おばんざいとカレーというお店のコンセプトを空間で体現するには、この町家らしさを表に出すことが欠かせないと考え、あえて内装を解体して建物本来の表情を現す方針を取りました。町家の素材や歴史を活かすことで、この建物が持つ魅力を最大限に引き出すことを目指しています。
デザインのポイント
店内は、落ち着いた木の質感を基調としながら、輸入アンティークの家具や什器を組み合わせることで、どこか懐かしく温かみのある雰囲気に仕上げています。ポイントは、町家の風合いとアンティークのデザインが自然に調和していることです。年月を経た建物の素材と、同じく時間を重ねてきたアンティークは相性が良く、新しく作り込んだ内装では出せない深みが生まれます。解体によって現れた梁や柱、土壁が空間の骨格となり、そこにアンティークが溶け込むことで、この物件だからこそ実現できる唯一無二の空間となりました。建物の歴史と新しいデザインが調和した、お店のコンセプトを体現する一軒に仕上がっています。
町家を活かした店舗づくり
町家での開業は人気がありますが、成功の鍵は「どこを残し、どこを新しくするか」の見極めにあります。今回のように既存の改装で建物本来の魅力が隠れているケースは少なくなく、解体してみて初めて分かる構造や素材の状態を踏まえた設計判断が必要です。また、古い建物は新品のような均一な美しさではなく、経年の風合いそのものが価値になるため、照明や家具の選び方ひとつで印象が大きく変わります。物件選びの段階から「その建物の何を活かせるか」という視点を持つことが、他にはないお店づくりへの近道です。
予算感・スケジュールの目安
今回のような12坪前後の小規模飲食店の場合、既存内装の解体や厨房設備の範囲にもよりますが、内装工事の予算は目安として1,000万〜3,000万円前後を見込んでおくと計画が立てやすくなります。スケジュールは、設計の打ち合わせから引き渡しまで一般的に3〜4ヶ月程度、工事期間は2ヶ月〜が目安です。町家など古い建物の場合は、解体後に判明する補修の可能性も考え、予算と日程の両方に余裕を持たせておくと安心です。
こんな方に読んでほしい事例です
町家や古い建物を活かして飲食店を開業したい方、改装済みの物件をそのまま使うべきか手を入れるべきか迷っている方、お店のコンセプトを空間デザインでしっかり表現したい方に参考にしていただきたい事例です。コトスタイルは物件探しからテナント仲介、店舗デザイン、設計施工、開業サポートまでワンストップで対応していますので、建物の個性を見極めた上での物件選びからご相談いただけます。
お店について
「彼 TO おばんざい」様は、おばんざいとカレーが楽しめるお店です。町家の風合いとアンティークが調和した、どこか懐かしく温かみのある空間で、ゆったりとした時間を過ごせます。京都・上京区にお立ち寄りの際は、ぜひ足を運んでみてください。
物件探しから内装・開業まで、ワンストップでサポートします
「町家や古い建物を活かしたお店をつくりたい」「改装済みの物件をどこまで活かせるか知りたい」——そんな段階からでもお気軽にご相談ください。
| 内容 | 店舗デザイン設計施工 |
|---|---|
| 業種 | 飲食店 |
| 広さ | 約39.92m²(12坪) |
| 住所 | 〒602-0901 京都府京都市上京区北小路室町390−4(Google Map) |









