「店舗内装の費用って、実際いくらかかるんですか?」
開業を検討されている方から、最も多く寄せられる質問のひとつです。ウェブで検索すると「坪単価30〜50万円」という数字がよく出てきますが、それだけでは飲食店なのか美容室なのか、居抜きなのかスケルトンなのかで話がまったく違ってくる。
コトスタイルはこれまで京都・関西エリアで300件以上の店舗開業に携わってきました。この記事では、その実績データをもとに店舗内装の費用・坪単価の実数を業種別・物件タイプ別に公開します。「相場感がつかめない」「見積もりが適正かわからない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
📋 この記事でわかること
- 店舗内装の費用・坪単価の業種別相場(飲食店・美容室・物販)
- 居抜き物件とスケルトン物件で費用はどう変わるか
- 内装費用を抑える3つの方法
- 信頼できる内装業者の選び方
目次
店舗内装の費用を決める3つの要素
「坪単価×坪数=内装費用」という計算式はよく見かけますが、実際にはそう単純ではありません。店舗内装の費用は、次の3つの要素によって大きく変動します。
① 業種(何のお店か)
飲食店は厨房設備・排気ダクト・給排水工事が必要なため、同じ坪数でも他業種より費用が高くなります。美容室はシャンプー台の給排水工事、物販店は什器や照明計画が費用に影響します。
業種が変われば、同じ10坪でも費用が倍以上変わることもあるのが内装工事の現実です。
② 物件の状態(居抜きかスケルトンか)
前テナントの設備や内装が残っている「居抜き物件」と、コンクリートむき出しの「スケルトン物件」では、工事のスタートラインが異なります。居抜きは初期費用を抑えられる反面、レイアウトの自由度が低い。スケルトンは費用が高くなりますが、コンセプト通りの空間をゼロから作れます。
③ 内装のグレード(どこまでこだわるか)
素材・照明・造作家具のクオリティによって、費用は大幅に変わります。「機能重視のシンプルな内装」と「世界観を徹底した高級仕上げ」では、同じ坪数でも2〜3倍の差が出ることも珍しくありません。
重要:ウェブに出回っている坪単価の「平均値」は、この3要素が混在した数字です。自分のケースに当てはめる際は注意が必要です。
業種別・店舗内装の坪単価相場【京都の実数】
以下は、コトスタイルが京都・関西エリアで手がけた施工実績をもとに算出した坪単価の目安です。全国相場とは異なる部分もありますので、京都での開業を検討されている方はこちらを参考にしてください。
飲食店の内装坪単価
| 業態 | スケルトン | 居抜き |
|---|---|---|
| カフェ・軽飲食 | 30〜50万円/坪 | 15〜25万円/坪 |
| 居酒屋・バー | 40〜60万円/坪 | 20〜35万円/坪 |
| ラーメン・定食 | 40〜65万円/坪 | 20〜35万円/坪 |
| レストラン(本格厨房) | 50〜80万円/坪 | 25〜45万円/坪 |
※厨房機器(コンロ・冷蔵庫・食洗機等)は別途費用が必要です。厨房設備だけで100〜300万円以上かかるケースもあります。
美容室・ヘアサロンの内装坪単価
| 規模・タイプ | スケルトン | 居抜き |
|---|---|---|
| 一人サロン(〜8坪) | 35〜55万円/坪 | 20〜30万円/坪 |
| 中規模サロン(10〜20坪) | 30〜50万円/坪 | 18〜28万円/坪 |
| 高級サロン・完全個室 | 60〜100万円/坪 | 35〜60万円/坪 |
美容室はシャンプー台の給排水工事が費用を押し上げます。シャンプー台1台の設置工事(配管込み)で30〜50万円前後かかるケースが多く、席数が増えるほど比例して費用がかさみます。
物販・小売店の内装坪単価
| 業態 | スケルトン | 居抜き |
|---|---|---|
| アパレル・雑貨 | 20〜40万円/坪 | 10〜20万円/坪 |
| セレクトショップ・ブランド系 | 40〜70万円/坪 | 20〜40万円/坪 |
物販店は飲食・美容と比べて設備工事が少ない分、坪単価は低めになりますが、什器・ディスプレイのクオリティがブランドイメージに直結するため、見た目にかけるコストは惜しまない方が結果的にプラスになります。
居抜き vs スケルトン|店舗内装費用の違いを比較
「居抜きとスケルトン、どちらがお得ですか?」という質問をよくいただきます。答えは一概には言えませんが、それぞれの特徴を整理すると判断しやすくなります。
居抜き物件の特徴
スケルトン物件の特徴
コトスタイルの現場から
「居抜きだから安い」は半分正解、半分間違いです。前テナントの設備が自分の業態と合わない場合、解体・撤去費用が追加でかかり、スケルトンとほぼ変わらない総額になることもあります。物件を見るときは必ず「何の業種で使われていたか」を確認してください。
店舗内装費用を抑える3つの方法
「できるだけコストを抑えたい」という気持ちはよくわかります。ただし、内装費用の削減には「削っていい部分」と「削ってはいけない部分」があります。
方法① 同業種の居抜き物件を探す
最も効果的なコスト削減は、自分の業態と同じ業種が入っていた居抜き物件を選ぶことです。飲食店跡に飲食店を開けば、厨房の給排水・ダクト工事をそのまま活かせる可能性が高く、数百万円単位で節約できます。
コトスタイルではテナント開発から物件選定まで一括でサポートしているため、業態にマッチした居抜き物件の情報を優先的にご案内できます。
方法② 工事の「優先順位」を設計段階で決める
すべての内装にこだわろうとすると予算は際限なく膨らみます。大切なのは「お客様の目に触れる部分」と「そうでない部分」を分けて考えることです。
- ✅ 優先してお金をかける場所:入口(ファサード)・客席・トイレ
- ⚠️ コストを抑えていい場所:バックヤード・倉庫・スタッフ動線
この「メリハリ設計」が、限られた予算で最大限の効果を生むコツです。
方法③ 設計・施工・テナント開発を一括依頼する
設計事務所・内装業者・テナント仲介をそれぞれ別々に依頼すると、連携のロスや中間マージンが発生します。設計から施工、物件探しまでを一括で依頼できる会社を選ぶと、トータルコストを抑えやすくなります。
コトスタイルは物件探し・融資相談・設計・施工・開業後の集客支援まで、ワンストップで対応しています。詳しくはサービス一覧ページをご覧ください。
内装業者の選び方|失敗しない5つのチェックポイント
費用の次に多いご相談が「どの業者に頼めばいいか」という問題です。内装業者選びで失敗すると、追加費用・工期遅延・仕上がりのトラブルにつながります。以下の5点を必ず確認してください。
チェック① 自分の業種の施工実績があるか
飲食店の内装は飲食店を数多く手がけた業者に依頼するのが鉄則です。美容室や物販店も同様。業種によって必要な設備知識・施工技術が異なるため、「施工事例の業態」を必ず確認しましょう。
チェック② 見積もりの内訳が明確か
「一式○○万円」という見積もりは要注意。工事の種類ごと(設計費・解体費・造作費・設備費・諸経費)に明細が出ているかを確認してください。内訳が曖昧な業者は、後から追加費用を請求されるリスクがあります。
チェック③ A工事・B工事・C工事の区分を理解しているか
テナント物件の内装工事には「誰が費用を負担し、誰が業者を指定するか」によってA・B・C工事という区分があります。B工事(費用は借主負担だが業者はオーナー指定)は特に見落とされやすく、知らずにいると大きな費用ロスにつながります。
信頼できる業者はこの区分を最初から説明してくれます。
チェック④ 工期のスケジュール管理ができているか
内装工事の遅延は家賃の二重払いや開業日の延期につながります。工程表を作成して進捗を管理できる体制があるかを事前に確認しておきましょう。
チェック⑤ 開業後のアフターフォローがあるか
工事完了で終わりではありません。開業後に設備の不具合や修繕が発生することは珍しくありません。アフターフォロー体制の有無を確認しておくことで、開業後も安心して営業できます。
💡 コトスタイルの強み
コトスタイルは京都・関西エリアで300件超の店舗開業実績を持つワンストップ開業支援会社です。テナント開発・融資支援・設計・施工・MEO集客支援まで一括対応。「初めてのお店づくり」だからこそ、ひとつの窓口でまとめて相談できる環境が、結果的にコストと時間の節約につながります。
まとめ|店舗内装は「安さ」より「総合コスト」で考える
この記事では、店舗内装の費用・坪単価について京都での施工実績をもとに解説してきました。改めてポイントを整理します。
- 店舗内装の費用は業種・物件タイプ・グレードの3要素で大きく変わる
- 飲食店はスケルトンで30〜80万円/坪、美容室は35〜100万円/坪が京都での目安
- 居抜き物件は「同業種の居抜き」を選ぶことで最大のコスト削減効果が生まれる
- 内装費用の削減は「削っていい場所」と「削ってはいけない場所」を見極めることが大切
- 内装業者は施工実績・見積もりの明細・アフターフォローの3点を必ず確認する
「安い業者に頼んだら追加費用が膨らんで結局高くついた」というご相談は後を絶ちません。内装費用は「初期費用」だけでなく、開業後のメンテナンスコストも含めたトータルで判断することが重要です。
京都・関西で店舗開業をご検討の方は、ぜひコトスタイルにご相談ください。物件探しから内装設計・施工まで、ワンストップでサポートいたします。






