先週末、伏見区のカフェ案件の引渡しを迎えた。
お問い合わせをいただいたのが6月5日。それから約3ヶ月半、物件探しからご一緒してきた。見に行った物件は10件以上。「ここちゃうな」「でもこの立地は捨てがたい」を繰り返しながら、ようやく辿り着いた場所だった。
こういう案件のあとは、引渡しがうれしくもあって、ちょっぴり寂しくもある。まだオープンまで見届けるつもりではいるけれど、「ここまでがんばってきた時間」が一区切りつく感覚というか。サッカーでいうと、ハーフタイムに入った気分かな、て思ってる。
照明一つで、空間のトーンは変わる
今回のカフェでとくに印象的だったのが、照明器具。オーナーさんが自ら買い付けてきたもので、カラフルな硝子素材の花モチーフのペンダントライトが複数。取り付けた瞬間に「あ、このカフェ、完成したな」ってなった。

カラフルな硝子素材で花をモチーフにしたデザイン。それぞれ微妙に形が違って、揃いすぎていない。その「バラバラ感」がむしろよかった。

オレンジ系のガラスは、光を通したときに幻想的な色になる。昼と夜で表情がまったく変わるはずで、それが楽しみだった。

こちらはモザイク模様。薄水色や絵入りのタイプなど、全部で数種類あって、それぞれまったく違う種類になっている。ひとつ一つ選んできたんだろうなと思うと、オーナーさんの「このカフェをつくりたい」という気持ちが伝わってくる。
「照明がインテリアを完成させる」というのは本当の話
照明についてはいつも話していることがあって、お店の内装は照明で完成する、というのが持論。素材や色がどれだけよくても、光の当て方が合っていなければ伝わらない。逆に、シンプルな内装でも、照明一つで一気に「空間」になる。
今回みたいに、ペンダントライトをカウンターや席の上に吊るす配置にするとき、大事なのは「高さ」と「光の色温度」。高すぎると味気なくなるし、低すぎると邪魔になる。目線よりやや低いくらいの位置に、電球色の柔らかい光源がくると、顔まわりが温かく照らされて、お客様が「よく見える」場所になる。
専門書的に言えば、演色性の高いランプで顔を斜め上から照らすのが理想なんやけど、こういう花モチーフのカラーガラスだと、光そのものが「シェード」のような役割になって、柔らかく拡散してくれる。照明器具がそのままインテリアになっているタイプ、と言えばわかりやすいかな。
カフェに「カフェらしさ」をつくるのは、小さな選択の積み重ね
お店づくりの現場で感じるのは、「インテリアのコンセプト」より先に、オーナーさんの「好き」が積み重なっているお店のほうが、強いということ。今回もそうだった。
「カフェらしいデザイン」を意識しすぎると、どこか似たようなものになる。でも、照明にしても家具にしても、オーナー自身が「これいいな」と思って選んだものが集まると、その人の空気が出てくる。商業的なセンスが入りにくくなる、というか。
今回のお客様が自ら買い付けてきた照明がまさにそれで、施工側としては「取り付ける」だけなのに、空間全体が一気にそのオーナーさんの色になった。こういう瞬間がある仕事だから、続けられてるんやと思う。
伏見区でのカフェ開業、物件探しから内装工事まで
今回は物件探しからご一緒したケースだったけれど、コトスタイルでは京都市内全域で、テナント探しから内装設計・施工、オープン後のサポートまでワンストップでお手伝いしている。
「開業したいけど何から始めればいいかわからない」という方も多い。まずは気軽に話だけ聞かせてもらえれば十分です!
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