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【京都の飲食店・店舗開業】内装工事費用の相場と設備資金の予算|店舗デザインから収支計画まで徹底解説

先日、サウナから上がって水風呂に入りながら、ぼーっと天井を見ていました。ああいう時間って、なんか頭の中が整理される感じがあって好きなんです。ふと、最近ご相談いただいた方のことを思い出しました。「お金の計算が怖くて、なかなか一歩を踏み出せない」とおっしゃっていた方です。

気持ち、すごくわかります。お店のコンセプトを考えたり、物件情報を眺めたりしている時間は楽しい。でも、「で、実際いくらかかるの?」という話になった瞬間、急に現実の重さがのしかかってくる。まるで将棋で序盤は気持ちよく指せていたのに、中盤で急に相手の強さを実感するような感じ、とでも言いましょうか。

私はコトスタイル株式会社で、京都の飲食店・店舗の開業を、内装工事費用の見積もり・店舗デザイン・設備資金の計画からワンストップでサポートしています。宅建士とインテリアコーディネーターの資格を持っていて、物件探しから内装設計、予算・資金計画まで一気通貫でお手伝いできるのが強みです。これまで300件以上の開業に関わってきました。

結論から言います。
お金の計画は「怖いもの」ではなく、「数字に落とし込むほど安心できるもの」です。

漠然とした不安が一番しんどい。数字にしてしまえば、「何が足りないか」「何を準備すればいいか」が見えてきます。今日はその話をしていきます。

【京都の店舗開業・資金計画の基本】内装工事費用・設備資金と運転資金の違いとは

まず最初に整理しておきたいのが、開業に必要なお金の種類です。大きく分けると「設備資金」と「運転資金」の2つになります。

設備資金というのは、お店のハコを作るための初期費用です。物件の保証金・礼金、内装工事費、厨房機器や設備の購入費、テーブルや椅子などの什器、パソコンや事務用品……こういったもの全部をひっくるめた「お店を開けられる状態にするためのお金」です。

京都でテナントを借りる場合、保証金だけで家賃の半年〜10ヶ月分が必要になることも珍しくありません。2026年現在、中心部の家賃は高止まりが続いていますし、内装工事費や設備費も数年前に比べてかなり上がっています。「昔ネットで見た開業費用の目安」は、今の京都では当てにならないと思っておいた方がいいです。

大事なのは、「ざっくりとした予想」ではなく「実際の見積もりを取ること」です。物件は不動産屋から資料をもらって、内装工事や機器の費用は必ず業者から見積書を取り寄せてください。

ここで私たちコトスタイルのワンストップサポートが効いてくるんですよね。普通は「不動産屋で物件を決めてから、別の内装業者に見積もりを依頼する」という流れになります。でもそうすると、「契約した物件に想定外の工事費がかかって予算が大幅オーバー」という悲劇がよく起きます。私たちは物件探しの段階から設計・施工のプロが同行して、取得費と工事費を合わせたトータルの数字を出せるので、後から計画が狂うことがない。めっちゃいいやん、と自分でも思います(笑)。

運転資金は、お店を開けた後に回し続けるためのお金です。商品や食材の仕入れ費、広告宣伝費、スタッフの給料、光熱費やリース料など。オープンしてすぐに売上が計画通りになるとは限らないので、最低でも半年間は赤字が続いても耐えられるだけの手元資金が必要です。

開業前に「設備資金」と「運転資金」をそれぞれ具体的な数字で積み上げて、「資金計画表」としてまとめること。これがすべての出発点です。

【自己資金と融資】京都で飲食店・店舗を開業するための予算調達と相場感

必要な総額が割り出せたら、次は「そのお金をどうやって用意するか」です。

調達方法は主に「自己資金」と「借入金(融資)」の2つです。自己資金は開業総額の1/3〜1/2が目安と言われています。できれば50%以上あると理想的です。自己資金が少ないと融資審査が通りにくくなりますし、仮に通っても返済額が重くなって毎月の経営を圧迫します。

不足分は日本政策金融公庫や民間金融機関の融資制度を活用します。「自己資金がいくらあって、どこからいくら借りるか」を明確にした資金計画表は、融資申請の際の最重要書類になります。

「融資を申し込んだことがない」という方、不安に感じるのは当然だと思います。でも資金計画表がしっかりできていれば、それ自体が「この人は計画的に考えている」という証明になります。通帳の残高履歴と合わせて、あなたの信用を数字で伝えることができる。これは以前の記事でも書きましたが、お金を計画的に積み上げてきた人は、事業も計画的に運営できる——金融機関の担当者はそういう目でみています。

【収支計画の作り方】店舗デザイン・内装工事費用を踏まえた損益分岐点の出し方

資金の調達方法が固まったら、次は「毎月どれくらい売り上げれば経営が成り立つか」を考えます。これが「損益計画表」です。

売上の予測は、業種によって計算方法が変わります。飲食店や小売店であれば「平均客単価 × 1日の客数 × 月間営業日数」で月の売上を試算できます。ここで重要なのは、楽観的すぎる数字を入れないことです。「毎日満席になったら」という計算ではなく、「最初の3ヶ月、1日に何人来てくれるか」を現実的に想定してください。

経費の予測は以下のようなものが含まれます。仕入れ・材料費(売上原価)、スタッフの人件費、融資の支払利息、家賃・光熱費・リース料などの固定費。個人事業主本人の「お給料」は経費には含められないので注意が必要です。

そして一番大事な概念が「損益分岐点」と「必要売上高」です。損益分岐点とは「利益がゼロになる売上高」のことですが、実際には利益ゼロでは経営は成り立ちません。経費を払った上で、融資の元本返済と、自分自身の生活費もカバーできる利益を出さないといけない。この「本当に必要な売上高」を算出しておくことが、事業の生死を分けると言っても大げさではありません。

もし計算した必要売上高が、席数や営業時間から考えて「物理的に達成不可能な数字」になってしまったら、そのときは初期投資を見直すか、自己資金を増やして返済額を減らすか、根本から計画を立て直す必要があります。それを開業前に気づけるのが、損益計画表を作る意味です。

【黒字倒産という落とし穴】飲食店・店舗開業後に資金が尽きる本当の理由

「損益計画で毎月利益が出る計算になった。これで安心だ!」
ちょっと待ってください。ここで大きな勘違いをしてしまう方が、本当に多いんです。

帳簿上の利益と「手元にある現金」は、別物です。例えばクレジットカード決済や売掛金がある場合、売上が立っても実際の入金は1〜2ヶ月後になることがあります。でも家賃やスタッフの給料は、待ったなしでやってきます。開業直後は信用力が低くて仕入れが現金払いになることも多い。

その結果、帳簿の上では利益が出ているのに、支払いに充てる現金が足りなくてお店が立ち行かなくなる——これが「黒字倒産」です。野球で言うと、打率は高いのにホームで刺されてばかりで点が入らない、みたいな状態です。

これを防ぐために絶対に作っておいてほしいのが「月次資金繰り計画表」です。開業から1年先まで、月ごとに「いつ現金がいくら入ってきて、いついくら出ていくか」をスケジュールにしたものです。これを作ることで、「3ヶ月目に支払いが重なって現金残高がマイナスになりそうだ」という危険を開業前に察知できます。わかっていれば、運転資金を多めに借りておくとか、入金サイクルの早い決済を導入するとか、手を打てるんです。

【京都の実例】内装工事費・設備資金の使いすぎで危機一髪だった飲食店開業の事例

実例を話します。
京都市内の路地裏でこだわりのビストロを開業したGさんのケースです。料理の腕は確かで、内装へのこだわりも強くて、自己資金と融資を合わせた約1,500万円の大半を「物件取得費」と「理想の内装と厨房機器」につぎ込んでしまいました。資金計画表を見ると、手元に残る運転資金はわずか100万円。損益計画では「初月から毎日20人来れば利益が出る」という試算でした。

私はこれを見て、正直かなりまずいと思いました。
「Gさん、この立地は隠れ家的な魅力がある反面、認知されるまでに時間がかかります。初月から20人という前提は楽観的すぎますし、運転資金100万円では赤字が続けば2ヶ月で家賃も払えなくなります」とお伝えしました。

Gさんは「自分の料理なら絶対すぐ口コミで広がるはずだ」と自信を持っていましたが、私たちは一緒に月次資金繰りのシミュレーションをしました。「最初の3ヶ月、1日10人しか来なかったらどうなるか」を数字に落とし込んだら、2ヶ月目で現金残高がマイナスになりました。

数字を突きつけられて、Gさんはようやく見直しを決意してくれました。内装デザインを工夫して不要な造作を削り、厨房機器の一部を中古やリースに変えることで設備資金を300万円圧縮。その分を運転資金に回して、400万円の手元資金を確保した状態でオープンしました。結果どうなったか。やはりオープン直後は認知度が低くて、最初の数ヶ月は目標売上に届かず赤字が続きました。でも手元に400万円あったから、Gさんは焦らずにじっくりリピーターを育てることができた。半年後、地道な努力が実を結んで、連日満席の繁盛店になっています。

後日、Gさんから「あの時運転資金を残すように説得してもらわなかったら、軌道に乗る前にお金が尽きていました」と言っていただきました。やっぱり、ですよね。

「何にお金を使うか」と同じくらい、「いかにお金を手元に残すか」がビジネスを生き残らせる鍵なんです。

まとめ|京都の飲食店・店舗開業で予算を守りたいなら、まずコトスタイルに相談を

整理するとこういうことです。

  • 具体的な見積もりに基づいた「資金計画表」で、設備資金と運転資金の総額を把握する
  • 開業後を想定した「損益計画表」で、本当に必要な売上高(損益分岐点)を算出する
  • そして帳簿上の利益だけでなく、実際の現金の動きを予測する「月次資金繰り計画表」を作る


この3つが揃えば、漠然とした不安は具体的な「やるべきこと」に変わります。まるでゴルフで言う「コースマネジメント」みたいなもので、ラウンド前にコースを把握しておけば、あとは一打一打に集中できる。逆に何も考えずにドライバーを振り続けると、どこに打ち込んでいるのかわからなくなる(笑)。

「自分の資金計画が甘くないか不安」「いくら融資を受ければ安全なのか、プロの意見が聞きたい」という方は、ぜひ一度コトスタイルに話しかけてみてください。物件の相場も工事費の相場も、京都で300件以上やってきた私たちが持っています。あなたの夢を現実のビジネスとして成立させるための数字を、一緒に作り上げましょう。


コトスタイル株式会社 / 京都の店舗開業ワンストップサポート 実績300件以上 / 2026年「輝く地域企業表彰」受賞