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京都・店舗デザインの現場で考える、限界費用ゼロ社会とビジネスの未来

無料の価値が広がる世界で、店舗づくりがどう変わるのか

コトスタイルは、お店づくりのお手伝いをする会社です。
これまでたくさんのお客様と一緒に、理想のお店をカタチにするプロセスを積み重ねてきました。

お客様一人ひとりの想いやストーリーが詰まったお店が街に増えていくことで、景色が少しずつ変わっていく。
それがこの仕事の何よりのやりがいですし、自分たちが一番大切にしていることです。

そんななかで最近思うのは、この店舗づくりの世界も、もっと変えていける可能性があるのではないかということ。
出店希望の方々がもっと自由に場所や空間を選べたり、もっと新しい体験を届けられる場が生まれたり…。

だから今、普段の仕事と並行して未来のヒントを探す学びにも取り組んでいます。

限界費用ゼロがもたらす世界の一例

今回読んだのは、限界費用ゼロ社会という本。
サービス提供のコストが限りなくゼロに近づくことで、新たなビジネスモデルが生まれるという話です。

たとえば、Googleの検索エンジン。私たちが日常的に無料で使っているあのサービスも、限界費用ゼロの象徴的な例です。
こうした仕組みが、さまざまな業界に広がりつつあるのだと知りました。

アセットライトな価値創出への挑戦

こうした未来の話は、一見すると空間を作る店舗デザインの仕事とは少し遠い世界のようにも思えます。でも私は、そうは思っていません。

店舗という空間のあり方も、テクノロジーや社会の変化によってこれからどんどん広がっていくはず。
オミセツクルカンパニーという自分たちの掲げている価値観のなかでも、どうすれば「想いが詰まった場」をもっと柔軟に届けられるのかは常に考えています。

アセットライトな考え方は、そのヒントのひとつかもしれません。
店舗というリアルな場だからこそ届けられる価値がある。その一方で、より軽やかに、より広く価値を届ける方法も考えておきたい。

店舗デザインという仕事の軸は変えずに、その軸から未来の可能性を見ている──そんな感覚でこの学びに向き合っています。

知識を楽しみ、未来を形にしていく

これからもしばらく、こうしたテクノロジー関連の本を読みながら、お店づくりの現場にどう活かせるかを考えていく予定です。

突拍子もない発想が浮かぶこともあるかもしれません。けれど、そうした思考の余白からこそ「景色を変える」きっかけが生まれるのだと思っています。

店舗デザインの仕事は、これからも変わらず大切にしていきます。
その仕事をもっと深め、広げていけるように。

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京都・店舗デザインの現場で考える、テクノロジーと街づくりの新たな接点

次回もまた、新しい気づきを綴っていきたいと思います。ぜひ引き続きお付き合いください。

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