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【前編|2月商戦の読み方】寒さを味方につける「プチ贅沢」消費と、京都の店舗が選ばれる理由

(京都 店舗マーケティング/京都 テナント 集客)

はじめに|このコラムでやりたいこと

このコラムでは、「これをやれば必ず売れます」という話は、あまりしないつもりです。というのも、正直なところ、そんな万能な答えはもう無いなと思っていて。日々、経営者の方と話していると、みなさんそれぞれちゃんと考えているし、ちゃんと悩んでいる。その前提をすごく大事にしたいと思っています。

僕自身、昨年5月まで焼肉屋を約7年間運営していました。そこで痛感したのが、商売は月ごとの行事やイベントと、切っても切れないということです。節分、バレンタイン、歓送迎会、ゴールデンウィーク。どれも当日になって「さあやろう」と思っても、もう遅い。

実際にやってみて分かったのは、その月のイベントで成果を出そうと思ったら、最低でも1ヶ月前には仕込んでおかないと間に合わないという現実でした。メニュー、見せ方、告知、言葉の選び方。7年間、毎月その繰り返しで、販促やマーケティングをやってきました。

だから今でも、街を歩いていると、
「この店、いつ仕込み始めたんやろ」
「これ、もうちょっと早く出してたら違ったやろな」

そんなことが、つい気になってしまいます。

MBAで一緒だった仲間、京都で参加しているYEGのメンバー、守成クラブで出会った経営者の方々、そしてコトスタイルで実際にお店づくりを一緒にやってきた飲食・美容室・物販のオーナーさん。経営者同士で話していても、出てくる悩みは意外と似ています。

「この時期、どう動くのが正解なんやろ」
「イベント、やった方がええんかな」
「今からでも間に合うやろか」

このコラムでは、そういった現場の声や実感をベースに、私なりに一度整理して、
「来月、どう考えるか」
「この時期、何を仕込んでおくか」

そんなヒントを残せたらいいなと思っています。

【京都 店舗マーケティング】2月商戦って、ほんまに動かへん月なんか?

2月になると、だいたい同じ話が出てきます。
「2月は厳しいですよね」「寒いし、動きにくいですよね」。
これ、感覚としてはすごく分かります。

ただ、最近の相談を振り返ってみると、2月って売れない月というより、選ばれる理由が試される月なんやなと感じています。消費者の前提は、かなりはっきりしています。

お金が無いわけじゃない。でも、無駄には使いたくない。

一方で、「これはちゃんと理由がある」「ここには使いたい」と思ったものには、意外とあっさりお金を出す。2月は、この二つが同時に存在する、ちょっとクセのある月です。

【京都 テナント動向】恵方巻が分かりやすく教えてくれること

2月の象徴的な存在が、やっぱり恵方巻です。
ここ数年の動きを見ていると、恵方巻はほんまに分かりやすく二極化しています。

  • 一本数千円でも、ちゃんと理由があって売れるもの
  • ハーフサイズや家族向けで、数を動かすもの

逆に一番しんどそうなのが、「ちょっとええやつ」「そこそこ豪華」なゾーン。2月は、高いなら高い理由、安いなら安い納得感が無いと、選ばれにくい。ここでよくある勘違いが、「高級=派手にすればいい」という発想です。
実際に売れているものを見ていると、

  • なぜこの素材なのか
  • なぜこの価格なのか
  • なぜ今なのか

この3つが、ちゃんと説明できるようになっています。

【京都 店舗デザイン視点】「プチ贅沢」は、金額の話じゃない

2月になると、「プチ贅沢」という言葉をよく聞きます。
でも、これって金額の大小の話ではないんですよね。

いつもより少しだけ丁寧
少しだけ特別
少しだけ気分が上がる

この「少し」に理由があるかどうか。ここが、めちゃくちゃ大事です。

期間限定だったり、寒い時期に合っていたり、誰かに話したくなる背景があったり。そういう要素が、メニューや空間、言葉の端々から伝わっているお店は、2月でもちゃんと選ばれています。

前編まとめ|2月は「削る月」じゃなく、「理由を磨く月」

2月は、数字だけを見ると地味な月です。
でも実際は、選ばれる理由があるかどうかを一番シビアに見られる月やなと感じています。

  • 高付加価値に振り切るのか
  • 分かりやすく価格重視にするのか
  • プチ贅沢の理由を言語化できているか

ここまでが前編です。
後編では、バレンタインと新生活需要、そして2月に仕込んでおきたい動きについて、もう一段踏み込みます。