

京都でカフェを開くとき、立地やメニューと同じくらい大事になるのが「どんな空気のお店にするか」だと思います。町家、商店街、観光動線の近く──建物の表情が豊かなぶん、つくり方もひとつに決まりません。
この記事では、コトスタイルが設計・施工を担当したカフェの事例を3つご紹介します。ポイントは、こだわりを“言葉で飾る”ことよりも、色・素材・光・カウンター・席の距離感といった細部で、入った瞬間に伝わる状態にしていくこと。開業準備のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
施工事例1:Cafe Celeste|濃いブルーで印象をつくる、シンプルモダン

「Cafe Celeste」様は、西洞院松原を東へ入った建物の1階でオープンされたカフェです。松原通は昔ながらの商店街の雰囲気が残り、出店も増えているエリア。以前は洋菓子店だった物件で、再利用できる部分は活かしながら、お店の印象を整えていきました。
外観は、モルタル外壁だった前仕様から一新し、濃いブルーの左官材で仕上げています。街並みの中で「ここに店がある」と自然に伝わる、強い目印になっているのがポイントです。
店内は白を基調にしつつ、床に木目を取り入れて安心感のあるバランスへ。ショーケースはタイルと天板を新たに造作し、外からの見え方も含めて“お店の顔”になる存在として整えています。壁や棚の間接照明も、シンプルな空間にメリハリと奥行きをつくるための大事な要素になっています。
施工事例はこちら
https://www.kotostyle.co.jp/contents/archives/44504/
施工事例2:ネクタイコーヒー|町家の気配を残しながら、必要なものを足していく

「ネクタイコーヒー」さまは、五条壬生川を西側に位置する島原エリアにオープンされたカフェで、築100年ほどの建物を改装した事例です。
この空間づくりの軸は、「既存を壊すのではなく足していく」こと。町家の雰囲気をそのまま残しながら、モルタルの質感を加えることで、新旧の素材がつくるギャップを魅力として成立させています。
さらに、オーナー様が大事にされていた「お客様とのコミュニケーション」を、自然と笑い声が生まれるカウンター席として形にしているのも特徴です。静けさの中に人の気配がちゃんと残る、そんな居心地のつくり方がこのお店の強さだと思います。
施工事例はこちら
https://www.kotostyle.co.jp/contents/archives/38573/
施工事例3:nana coffee|面影は残して、明るく更新するフルリノベーション

「nana coffee」様は、東山五条近く、五条坂バス停留所前に位置するカフェで、長い間「喫茶ナナ」として営業されていたお店を心機一転フルリノベーションした事例です。
この事例で印象的なのは、レイアウトを以前のお店からほとんど変えずに、空気感を大きく変えている点です。白と木を基調に仕上げることで、明るく開放感のある空間へ。
中央のカウンターは形状の面影を残しつつ、仕上げをアップデートし、腰壁はタイル貼りに。レジコーナーには商品をディスプレイするスペースをつくり、使い勝手も整えています。
外観も、既存タイルの上から塗装し、エントランス扉を白木に新調することで、店内の雰囲気と外観がきれいにつながるように更新されています。
施工事例はこちら
https://www.kotostyle.co.jp/contents/archives/38556/
まとめ|“お店らしさ”は、入った瞬間の感覚で伝わる
今回の3つの事例は方向性こそ違いますが、共通しているのは「オーナーのこだわりが、空間の細部まで一貫していること」です。
入口の見え方、照明の明るさ、席の距離感、カウンターのつくり、素材の手触り。そういった要素が揃うと、お客さんは説明を読まなくても「ここはゆっくり過ごす場所だな」「会話が生まれる店だな」と、入った瞬間に感じ取れます。
だから空間づくりでは、見た目のデザインだけでなく、“過ごし方”が自然に決まる設計が大事になってきます。
コトスタイルが大切にしているこ
コトスタイルの「ワンストップ」は、“物件探しから全部セット”が前提ではありません。テナント仲介だけでも、デザイン・施工だけでも、どこからでも相談できるのがワンストップです。
そして、物件も設計施工も両方できるからこそ、どちらか単体の相談でも「その先」を一緒に整理できます。たとえば物件探しの段階で、設備や動線、工事コストの膨らみやすさまで設計施工目線で早めに見立てる。逆に設計施工から入る場合でも、実現しやすい物件条件を一緒に言語化して、迷いを減らしていく。
開業準備の不安を小さくしながら、理想の形へ近づけていく。そこに一番時間を使っています。
店舗デザイナー募集中
コトスタイルでは、店舗デザイナーを募集しています。設計だけで終わらず、現場で形になっていくプロセスまで含めて、お店づくりに向き合いたい方はぜひご覧ください。





