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京都・店舗デザインの現場から、プラットフォームビジネスへの挑戦を考える

空き家活用事業とともに広げる、新しい街の景色づくり

僕たちコトスタイルは、店舗デザインの仕事を通じて、お客様の想いが詰まった場をカタチにしてきました。お店が街に生まれ、そこに人が集まり、少しずつ景色が変わっていく。その瞬間に立ち会えるこの仕事を、今も心から大切にしています。

そんななか、ここ最近は街づくり全体をもっと良くできないかという視点でも、新しい取り組みに挑戦しています。きっかけは、テナント不足に悩む出店者の声と、空き家活用の相談が増えてきた現実。それに加えて、今回のテクノベート・ストラテジーの学びを通じて、新しい形のサービスづくりに挑戦したい気持ちが強くなってきました。

グロービス経営大学院で学んだこと

ここ最近テクノロジー関連の本をたくさん読んでいるのは、グロービス経営大学院のテクノベート・ストラテジーという授業がきっかけです。講師から24冊の課題図書を与えていただき、順番に読み進めてきました。

授業そのものは先に終わりましたが、この3ヶ月間は本気で考え抜いた時間でした。最後の授業では、自分なりに考えたビジネスアイデアを発表する機会もありました。

だからこそ、ここに「このプラットフォームビジネスは必ずカタチにする」という、自分への誓いを書いておきたいと思います。

プラットフォームビジネスの衝撃

今回読んだのはプラットフォーム・レボリューション。これまで読んできた本ともかなり重なる部分が多く、学びがだいぶ染み込んできた感覚があります。

パイプライン型のビジネスから、エコシステム型のビジネスへ。これはもう、時代の大きな流れなんだと確信しました。今のままのビジネスは、いずれプラットフォーム型に淘汰される。でもプラットフォームビジネスは、決して簡単に立ち上げられるものではありません。

僕自身もようやく入口は見えてきたけれど、まだまだ準備が足りない。慎重に、でもしっかり歩を進めていきたいと思っています。

空き家活用事業とプラットフォーム構想

今、コトスタイルでは出店サポート事業と並ぶ柱として、空き家をテナントとして収益化する事業にも本気で取り組んでいます。

これまでテナントがなかなか出てこない状況に出店者が苦労している現実をたくさん見てきました。そのなかで、空き家所有者の方々から相談を受け、空き家をテナントとして活用し、収益化する事例も少しずつ積み上がってきています。

この事業は、すでにコトスタイルの中核的な事業のひとつとして位置付けて進めています。

一方で、今回のグロービスで考えた「空き家と宅建士をつなぐプラットフォーム事業」は、その流れの中で感じてきた不動産業界の構造的な課題に応えるサービスとして育てていきたいという思いがあります。

さらにこのプラットフォーム事業は、空き家→テナント活用事業を後押しする存在にもなれるはずだと考えています。店舗デザイン事業+空き家テナント活用事業+プラットフォーム事業という形で、街の新しい景色を生み出していく動きをさらに強くしていきたい。

今回のグロービスでの課題発表は、その大きな一歩になったと感じています。

今の気持ちと、これから

今は正直、ものすごく興奮しています。ただ少し冷静にならないといけないとも思っています。ちょうど年末、大掃除のあとにこの文章を書いているのですが、このビジネスをいつ発表できるかが今からとても楽しみです。

もちろん、既存の店舗デザインの仕事も、これまで通り大切に続けながら。ふたつの柱+新しい取り組みという形で、コトスタイルとしての価値をもっと広げていきたいと思っています。

この挑戦を仲間と一緒に楽しみながら進めていけたらと、今はそんなふうに感じています。

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京都・店舗デザインの現場で考える、プラットフォーム時代との向き合い方