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- 京都・店舗デザインの現場で考える、AIの進化とこれからの時代


『予測マシンの世紀』を読みながら、変化の波にどう備えるのか
僕たちコトスタイルは、店舗デザインという仕事を通じて、お客様一人ひとりの想いが詰まった空間をカタチにしています。
それは街の景色を変える仕事でもあり、自分たちが大切にしている軸です。
そんな日々の仕事のなかでも最近、テクノロジーの進化がどんどん身近に感じられるようになってきました。
だからこそ、店舗づくりの現場からも、未来をもっと深く考えてみたい。
今回のテクノロジーと戦略のプチ連載、4冊目は『予測マシンの世紀』。
率直な感想としては、もうAIは特別なものではないし、使わないとやばい。
すでにAIは身近な存在になっていて、日々の感覚が少しずつ新しい時代に向いてきているなと実感しています。
予測がもたらす未来
たとえば、多くの人が利用しているAmazon。その購買データが蓄積されることで、「何を買うか」が予測される世界がすでに実現しつつある。
本書では「購入していないのに商品が先に届く世界」が語られていて、思わず「めっちゃおもろい…」と感じました。
Amazonは実際にこの仕組みに関する特許も取得していて、予測精度が返品コストを上回れば現実化するという話には説得力がありました。
こういう話を聞くと、もはや「実現するかどうか」ではなく、「いつ、どのように実現するか」という視点で備えていかないとやばい。
そこがこの本を読んで感じた大きな気づきでした。
AIの理解を深めるフレームワーク
AIについては、使っている人とそうでない人の生産性の差がどんどん広がっているとも感じます。
ただ受け入れるだけでなく、より深く理解し、実際に使ってみることが大事。
本書ではAIキャンパスというフレームワークが紹介されていました。
「入力、予測、判断、行動、結果、フィードバック、訓練」という7つの要素に分解して理解するもの。
特に重要なのは「予測」。ここがAIの強みになる。
この整理の仕方はすごくわかりやすく、僕自身も店舗デザインのプロセスに置き換えて考えてみたくなりました。
お客様の行動やニーズをどう予測できるか。
そこにAIの考え方を少し取り入れてみるだけでも、お店づくりのアプローチが変わるかもしれないと感じます。
AIが人を超える可能性
予測の精度が上がれば、AIは人間のバイアスを超えてより正確に未来を見通せる。
人はどうしても経験や価値観に影響されがちですが、AIはデータをもとにフラットに判断できる。
この話を読んで、「もう特定の分野ではAIが人間より優れている」という前提で考えないと遅れをとるなと改めて思いました。
これは社会の仕組みそのものを変えていくインパクトがあります。
もちろん、店舗デザインの世界にも、どこかのタイミングでそういう波はやってくるはず。
だからこそ、今のうちから柔軟な考え方を持っておきたいと感じました。
変化を待つのではなく、備える
テクノロジーが進化するのは楽しみでもあり、時に怖さもあります。
でも受け身で待つだけではなく、変化を楽しみながら備える姿勢が大事。
僕たちがやっている店舗デザインという仕事も、これからの変化のなかでどう価値を届けていくか。
AIやテクノロジーをどううまく取り入れながら、お客様の想いをよりよくカタチにしていけるのか。
その視点で考え続ける必要があるなと改めて感じました。
このプチ連載も、入り口だと思っていたら意外と大きなテーマに育ってきている感覚があります。
でもそれも含めて店舗デザインの未来にしっかり活かしていきたい。
次回もまた、新しい学びを綴っていきますので、ぜひ引き続きお付き合いください。
▶ 前回の記事はこちら
京都・店舗デザインの現場で考える、ものすごい変化の時代との向き合い方