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【後編】デザイナーが警告!「店舗 開業 失敗 例」に直結する「物件選びの危険信号」

【後編】開業前にチェックしたい「物件の落とし穴」。
さて、前編では「立地や工事の難しさ」について触れましたが、後編ではさらに一歩踏み込んで、開業後の運営にも大きく影響する「動線設計」「集客」「デザイン面」の失敗例についてまとめてみます。物件選びって、ほんまに“入口”なんです。ここで間違うと、店舗づくりの全部がズレてくるんですよね。

4.店舗レイアウトの落とし穴|動線と配置の失敗

設計の仕事をしていると、「最初にこの動線に気づけてたら…」という場面、めちゃくちゃ多いです。
たとえば、

  • お客さんの通る通路が狭すぎる
  • キッチンとホールの距離が遠くてスタッフがバタバタする
  • トイレの位置が入り口から丸見え

など、「これはやり直しがきかん…」という構造的なミスもあります。特に居抜き物件を選んだ場合、「前のレイアウトが残っている=正解」とは限りません。むしろ業態が違えば、動線も一から見直す必要があります。店舗って、オペレーションと世界観の両方が噛み合ってこそ、なんぼです。「なんとなく良さそう」な物件ほど、一度プロの視点で冷静に見てみる。これ、めっちゃ大事です。

5.視認性の悪さが集客に直結する

これは、わりと盲点になりがちなんですが、店舗の”見えやすさ”も超重要。

  • 看板が設置できない
  • 建物の奥まった場所で通行人の目に留まりにくい
  • 道路側から入口がどこかわかりにくい

こういったケースでは、どんなにSNSで発信しても、そもそも“見つけてもらえない”。京都は景観条例の影響で、看板に規制がかかることも多く、「デザイン的にかっこいい」だけでは足りないんですよね。開業後、「もっと目立たせたい」と思っても、

  • 看板設置には届け出が必要
  • 許可が下りないこともある

など、後手になると自由度が下がってしまいます。物件契約前に、「ここ、どうやって見つけてもらえるやろ?」という視点を持つこと。地味やけど、ほんまに大切です。

6.「なんか落ち着かへん」はデザインミスかも?

たとえば、

  • 照明が暗すぎて商品が映えない
  • 空調の吹き出し口が客席に直撃して寒い
  • 家具の色味と壁のトーンがケンカしてる

など、細かいようで居心地に直結する問題。「こんなお店にしたかったんちゃうのに…」 とオーナーさんが後悔するのって、実はこういう“空気感”のズレだったりします。しかも、これらの多くが「物件によって制約を受ける」部分なんです。

  • 梁の位置で照明が思ったとこに付けられない
  • 天井が低くてエアコンが選べない
  • 窓の形状で什器の配置が限定される

など、想像よりも“元の形に縛られる”ことって多い。デザインの自由度=物件のポテンシャル と考えると、物件選びからデザインまで、ちゃんとつながっているんですよね。

7.「家賃が安い」だけで飛びついた末路

最後にお伝えしたいのが、

  • 家賃が安い=コスパがいい

とは限らない、ということ。たとえば、

集客が難しいエリアで家賃が安い
改装が難しくてデザインが崩れる
動線や設備が非効率で運営コストが高くつく

など、開業後に「こんなはずじゃなかった…」と気づくことが多いんです。「物件を決めたときの嬉しさ」が、冷静な判断を曇らせることもあるので、ぜひ第三者(できればプロ)に見てもらってください。私たちも、物件相談だけでも全然ウェルカムなので。

まとめ|“理想の空間”をつくるには、物件選びが第一歩

今回の前後編でお伝えしたかったのは、

デザインの良し悪しも、集客のしやすさも、スタッフの働きやすさも、全部「物件のチョイス」で決まる

ということ。もちろん、完璧な物件なんてないんですが、「どこにリスクがあるか」を知っていれば対策もできます。

  • 開業後に慌てないために
  • 無駄なコストをかけないために
  • “こんなはずじゃ…”を減らすために

コトスタイルでは、物件のご相談も含めて、開業前の不安を一緒に整理するサポートをしています。お気軽に、お声かけくださいね。

総合問い合わせ | コトスタイル – お気軽にご相談ください|コトスタイル : https://www.kotostyle.co.jp/contact/