

06.トラブルを防ぐチェックリスト(DL可)と専門家コメント
――契約前に、必ず「これだけは」押さえておくこと
「契約書って、難しい言葉が並んでいて、何を見ればいいか分からない…」
そんな声を、ぼくたちはもう何十回と聞いてきました。でも、ほんの数項目だけでも、視点を持って読むだけで、大きなトラブルは防げるんです。ここでは、「必ずチェックしておくべき10のポイント」を、実務的な目線でリスト化しました。
この項目をもとに、契約前に関係者と確認し合うだけでも、安心感はぐっと増します。
✅ テナント契約前のチェックリスト(保存版)



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🗣 専門家コメント|現場で“実際に見てきた”立場から

▶ 店舗設計・施工会社(コトスタイル)より
「契約前に“理想の空間像”を伝えてもらえると、テナント選びの時点で工事リスクが見えてきます。後から“こんな工事ができなかった”という相談は意外と多くて、もったいないなと思うんです。内装や工事の自由度は、契約書だけじゃ読み取れないこともあるので、早めに専門家に相談してください。」
▶ 司法書士(テナント契約の立ち会い経験あり)
「違約金や解約通知のルールは、契約書の“下の方”にさらっと書かれていることが多く、見落とされやすい項目です。特に店舗契約は金額が大きいので、1ヶ月の通知ミスが数十万円の損失になることもあります。契約書は必ずコピーを取り、日をおいて再確認するくらいでちょうどいいです。」
▶ 不動産管理会社(関西エリア担当)
「京都や関西は、敷引き文化が根強く、“戻ってくると思ってたのに戻らなかった”という誤解が絶えません。また、景観条例や近隣ルールのような、契約書に明記されない“地域事情”にも要注意。曖昧なまま契約せず、必ず口頭確認+文書で残すようにしてください。」
最後に|“契約書を読む”のではなく、“読み解く”姿勢を
契約は、ただ書類を交わすだけの儀式ではありません。それは、あなたの未来の店舗と、その地域での暮らしを支える“土台”になります。少し面倒に思えるかもしれませんが、この“契約書と向き合う時間”が、開業後の安心と信頼をつくる第一歩です。
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- 「契約書を見ても不安が消えない」
- 「内装工事とのバランスが取れるか不安」
- 「そもそも物件探しで悩んでいる」
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✍ この記事を書いた人:Director イケダ(コトスタイル株式会社)
京都・四条、傘鉾町 光月堂ビル2Fのオフィスで、この原稿を書いています。祇園祭の山鉾巡行が通る通りのこの場所で、出店の相談を受け続けて早13年。いま思えば、この町の空気の中で、いろんな開業ストーリーを見てきました。
「お店を開きたい。でも何から手をつけていいかわからない」そんな悩みにぶつかる方に、できるだけ具体的に、現実的に寄り添いたい。京都というまちで、どう物件を探し、どう契約を進め、どうお店をカタチにしていくのか。このブログもまた、誰かの“最初の一歩”に寄り添うツールになればいいなと思っています。





