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物販店

「虎の目洋菓子店」様②

2025年3月に新大宮商店街にオープンした「虎の目洋菓子店」。前編では、開業の経緯やこだわりのカウンターについてお伺いしました。

後編では、町家の雰囲気を活かしたリノベーションのさらなるこだわりについてお話いただきます。

町家の雰囲気を活かしながらフレンチテイストの店内へ

——壁の色味が上品ですが、どのように決められましたか?

西村さん:フランスのパティスリーを連想させるようなブルーグレーにしました。グレーは色によっては少し暗くなってしまいかねないので、店内が明るい雰囲気になるような色味を選びました。パッケージのカラーもそれに合わせるなど、店のブランドカラーになっています。

——棚の色はグレーですが、壁と質感が少し異なりますね。

西村さん:はじめは木でもいいかなと思っていたのですが、統一感はあるけれど、存在感のある棚にできればと思い、グレーで合わせつつ、マットではなく表情のあるものを選びました。下に同様の色味の収納棚もつけてもらい、収納スペースをしっかりと確保できました。

——その他は、どこをリノベーションされていますか?

西村さん:今カウンターがあるところよりも手前に壁がありました。それだと売場スペースが狭くなってしまうので、壁を取っ払い、もう少し後ろに新たな壁を設置。その後ろ側は厨房になっていて、入口のドアは、もとからあった扉を移設し、再利用しています。

カウンターに突き刺さるように立っている柱は、本当は取りたかったのですが、建物の構造的に必要だったので、カウンターに埋め込むような形で整えてもらいました。

——エントランスでこだわられたところを教えてください。

西村さん:ここは町家だったそうです。もし僕がここを出たとしても、町屋の雰囲気を次の人につないでいきたいと思ったので、外観はできるだは建物が持つ雰囲気を大切にしました。そこで、頭上についていた丸いランプを活かしたデザインを取り入れることに。デザインの仕事をしている息子に相談して、ランプの上にロゴを入れてもらいました。

扉にもブルーグレーの色味を採用しています。ここは隣の建物より少し奥まっているので、店をしていることがわかりづらいのではという心配がありました。視認性を高めるために、格子戸だったのを全面ガラスに変えて中の様子が見えるようにしました。

——オープンしてからのお客様の反応はいかがですか?

西村さん:近隣にお住まいの方が何度も足を運んでくださるなど、ありがたいことに常連さんが増えています。最近は遠方から来てくださる方もいますね。店を知っていただく機会がさらに増えればうれしいです。それに、「ここは昔、主人の実家で食堂をしていたのよ」と教えてくださったお客様がいたりして驚きました。この建物の価値を大切に受け継いでいきたいと改めて思いました。

——物件にゆかりのある方にお会いできるなんてすてきですね!

リノベーションを振り返って、コトスタイルにお願いしてよかったと思う点は何でしょうか?

西村さん:物件選びから施工管理まで一貫してお願いできたところです。最初は施工をお願いできることを知らなかったので、設計、施工など、それぞれの業者にお願いするつもりでいたのですが、個別でやり取りをするのは正直大変だなと感じていて。ですが、コトスタイルさんだとすべてお任せできるので、本当に助かりました。また、費用を予算内に収めつつ、アイデアを駆使した期待を超える提案をしてくださり、とても満足しています。開業を考えている知り合いがいたら自信を持っておすすめします!

——最後にこれからの目標をお聞かせください。

西村さん:どれにしようかと選ぶ楽しみがあって、来店するたびにワクワクするお菓子を届けたいと思っています。お菓子を食べたいなと思ったときに来店できる気軽さと、ここでしか味わえないようなエスプリがある特別感を兼ね備えた店であり続けたいと思っています。

虎の目洋菓子店さんならではの特別な空間とお菓子を求めて来店されるお客様が、ますます増えていきそうですね!

貴重なお話を、ありがとうございました

みなさまもぜひ、美味しい焼菓子と空間を楽しみに訪れてみてください!

★虎の目洋菓子店さま

Instagram:https://www.instagram.com/toranome_patisserie/

食べログ:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26042700/