

祇園祭の山鉾巡行も前祭が終わりました、いよいよ夏休み。
うちの子どもたちも小学校と中学校が夏休みに入って、家にいる時間が長くなってきた。昼ごはん作ってたら「今日めっちゃ暑いな〜」って声かけられて、何気なく温度計見たら38度。そら暑いわな、と。
この時期は熱中症も心配やし、午後からのゲリラ豪雨も増えてくるから、現場に出るときはいつも天気予報とにらめっこ。店舗の工事現場では、水まわりの搬入や内装仕上げのタイミングに天候が影響することも多い。
「設計は別の会社さんで、工事だけお願いしたいんですが…」というご相談もよくあります。でも実際には、この“設計と施工の分断”があとあとトラブルのもとになることも少なくない。
今回は「設計デザインと施工を一社にまとめて任せるメリット」について、リアルな現場の実感を交えてお話しさせていただきます。
そもそも“ワンストップ・サービス”って何?

「ワンストップ」と聞くと、「全部まとめてやってくれるから、こっちの都合は聞いてもらえないのかな…」と思う方もいるかもしれません。
でも、実際は逆で、ワンストップ・サービスとは、複数の手続きやサービスを1箇所でまとめて受けられる仕組みのこと。
つまり、利用者がいちいち設計会社・施工会社・行政手続きの窓口などを別々に回らなくて済む。「お店づくりの総合窓口」として、最初の相談から完成後のフォローまでをひとつの流れで進められる。もちろんお客様に行動してもらうことはありますが、相談できることが大切だと考えています。
コトスタイルが提供しているのも、まさにその形です。よく「全部まとめてお願いしないといけないんですか?」と聞かれますが、決してそういう意味ではありません。
「設計はやってみたい」「施工は地元の業者さんに頼みたい」など、柔軟に相談してもらって大丈夫です。そのうえで、必要があれば“全部任せることもできる”のがワンストップの本質です。
コトスタイルワンストップ・サービス https://www.kotostyle.co.jp/consultation/
なぜ“ワンストップ”が必要なのか?
お店をつくるとき、内装デザインだけでなく、電気・ガス・空調・防災設備など、見えない部分の工事もたくさん必要になる。
設計と施工が別々だと、現場で「設計図通りにいかない」「図面と現場の寸法が違う」「配管が通らない」などのトラブルが起こりやすい。特に京都のように、築年数の古い建物が多かったり、町家のような特殊な構造の物件では、その場での柔軟な判断が求められることが多い。
設計者と施工業者が別々だと、「どっちの責任なのか」が曖昧になる。結果として、追加費用がかかったり、スケジュールがずれ込んだりすることも。
その点、うちのように“デザイン設計も施工も自社でやってます”という体制やと、トラブルの責任をなすりつけ合うこともないし、現場での判断もスムーズになる。
スケジュールの管理がしやすい

お店づくりでは「いつオープンできるか」が最重要のテーマ。
たとえば物件契約からオープンまでが2ヶ月だとすると、設計に2〜3週間、見積に1〜2週間、施工に4〜6週間…と、かなりタイトなスケジュールになる。それ以上に設計と施工が別々の会社だと案内して説明してと間の時間が意外とかかるんです。
設計と施工を別に頼むと、設計が終わるまで施工会社が現場を見られなかったり、見積の精度が低くてあとから金額が膨らんだりということが起きやすい。
でも、ワンストップで任せてもらえると、現場を見ながら同時進行で設計ができるし、設備の確認や行政手続きもまとめて進められる。実際、「1日でも早くオープンしたい」と言ってたお客様の店舗で、ワンストップ体制だったからこそ1週間早く引き渡せたということもありました。
それって単なるスピードの話じゃなくて、オープンが早まることで売上が増えるし、人材採用のスケジュールにも余裕が出る。なにより少しでも嬉しい余裕が生まれますつまり、「ワンストップ=時間の投資効果が大きくなる」ってことなんです。
ワンストップ体制のもうひとつの大きなメリットが「コストの見える化」
設計・施工・設備・家具・サインなどを別々の業者に頼むと、それぞれに管理費や調整費がかかるうえに、全体像が把握しづらくなる。結果として、気づけば予算オーバーということも。
でも、コトスタイルでは最初から全体の予算感をふまえて設計を進めるから、「その予算ならここは既製品にしましょう」「ここはデザインの見せ場にしましょう」という判断ができる。
つまり、設計と施工が分かれてると難しい“コストとデザインのバランス”を、その都度調整しながら進められるというわけです。
品質面でも同じ。設計の意図が施工担当にきちんと伝わっていないと、「なんか違う仕上がり」になることもある。でも、自社施工なら「この素材感はこう見せたい」「光の入り方はこうなる想定」まで共有できる。
「相談相手がひとり」って、実は一番の安心感かもしれない

店舗づくりって、決めなきゃいけないことが山ほどあります。
レイアウト、素材、色、設備、サイン、家具、予算、スケジュール…
それを別々の人に都度説明するのって、正直、かなり大変。
でもワンストップで進めるなら、基本的に“ひとりの担当者”とやりとりするだけでOK。だから、「今どんな状況か」「どこまで決まってるか」がクリアになるし、ちょっとした悩みも気軽に相談しやすい。
お店づくりの過程って、期待と不安が入り混じるもの。そんなとき、同じ担当者がずっと伴走してくれる安心感って、実は何より大きいんじゃないかと思います。
まとめ:「お店づくりの総合窓口」がいるという強み

設計と施工を別々に頼むやり方も、もちろんあります。
でも、「できるだけスムーズに」「トラブルなく」「無駄なく」進めたいなら、ワンストップ体制は本当におすすめです。
コトスタイルは、京都という土地柄を知り尽くし、暑さも雨も、時間の流れも読みながら、毎日現場と向き合っています。そして京都の地場の職人さんたちと日々デザインをカタチにするために現場で話し合って14年も経ちました。京都はコンパクトな町だけに職人さんたちとのつながりってめちゃくちゃ大切なんですよね。
お店づくりのはじめから終わりまで、相談窓口はひとつ。
そんな「総合窓口」があることで、もっと安心して、もっと楽しく、夢のカタチに近づけるんじゃないかと思います。今回はデザインや設計と施工のワンストップについて詳しく書きましたが、実はテナント仲介という不動産業もワンストップに含まれているんです。またそんなお話もさせていただきたいと思います。なんでもできるから、全部やるではなく、なんでもできるから、必要なときに必要なアドバイスができる。そんなふうに思ってもらえると嬉しいです。
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