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京都・店舗デザインの現場で考える、プラットフォーム時代との向き合い方

「すごいビジネスモデル」じゃなくて、「これからの当たり前」

僕たちコトスタイルは、店舗デザインの仕事を通じて、お客様の想いが詰まった場をカタチにしています。
お店づくりを通じて街に新しい景色が生まれていく。
この仕事は本当に面白いし、大切にしていきたいと日々思っています。

そんななか、最近はテクノロジーやビジネスの仕組みそのものが大きく変わりつつあることを強く感じています。
今回のプチ連載7冊目はプラットフォーム革命

最初は「すごいIT企業の話かな?」と思って読み始めたんですが、読み進めるうちに、これはこれからの当たり前になる“新しいルール”の話なんだと気づきました。

大きな企業だけの話じゃない

これまでは「モノを作って売る」という形がビジネスの基本でした。 でも今は「人と人がつながって価値を交換する仕組み(=プラットフォーム)」がどんどん増えてきている。

今のやり方のままでいると、気づいたときには取り残されてしまう。
そんな危機感が読みながらじわじわ湧いてきました。

「関係ない」と思っていたのが一番の落とし穴だった

正直、最初は「うちの仕事には関係ないかな」と思っていたんです。
でもこの本を読んで、それが大きな間違いだったと気づきました。

どんな業界でも、人と人がつながって価値が生まれる仕組みはプラットフォームになっていく可能性がある。
不動産業界もそのひとつだし、僕たちがやっている店舗デザインや街づくりの仕事にもきっとつながっていく。

情報のやりとりや、人とのマッチングは、まさにプラットフォームの考え方そのもの。
だからこそ、自分たちの仕事も構造を見直すチャンスがあるし、大きな企業じゃなくても始められるんだと思いました。

大事なのは「何のためにやるのか」を忘れないこと

プラットフォームの仕組みはとてもパワフルです。
うまく設計すればたくさんの人が関わって、価値がどんどん広がっていく。

でも怖いのは、参加者が増えることで「そもそも何のためにやっていたのか」が見えなくなること。
この本でもそんな失敗事例がたくさん紹介されていました。

僕たちコトスタイルが大切にしてきたのは、「景色を変える」ことや、「お客様の想いをカタチにする」こと。
もしプラットフォーム的な取り組みをすることがあったとしても、そこは絶対にブレさせたくないと感じました。

スピードも大事だけど、想いがないまま早く進んでも意味がない。
これは僕たちらしさを大事にして動くうえで、特に忘れたくないことです。

「やるか、やらないか」ではなく、「どうやってやるか」の段階に来ている

本を読み終えてから、自分の中で「こういう形にできるかもしれない」という構想が少しずつ浮かんできました。 まだカタチにはなっていないけれど、もう「やるか、やらないか」じゃなくて、「どうやってやるか」を考える段階に来ている気がします。

学んできたことが少しずつつながってきた実感があります。
これからは「学び」だけじゃなく、「実行」にも踏み出していきたい。

最後に

この本で学んだ一番大きなことは、「プラットフォームを作ろう」ではなくて、「プラットフォームの考え方をどう取り入れて、今の仕事をもっと良くできるか」という問いでした。

大切なのは、自分たちのやっていることに自信を持ちつつ、時代の流れをしっかり見て、必要な変化は柔軟に受け入れること。

店舗デザインという仕事の軸は変えずに、より良い価値を届けていく。
この学びを仲間と共有しながら、次の一手を考えていきたいと思っています。

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京都・店舗デザインの現場で考える、直感の時代の終わりとこれからの意思決定