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学生街・京都の“穴場”テナントを探る

大学構内でも一般利用OK?京都での飲食店出店にヒントをくれる、意外な立地と空間設計

「学生が多い京都で飲食店を出店したい」と考えている方は多いはず。
でも、その“学生ターゲット”に、思わぬ形でアクセスできる場所があるのをご存じでしょうか?

今回ご紹介するのは、なんと立命館大学朱雀キャンパスの校舎内にあるレストラン「TaWaWa」さん。

レストランが、大学の7階に?!

ちょっと驚きますよね。
大学の門をくぐり、エレベーターで7階へ。
学生気分に戻ったようなワクワクとともに到着すると──

そこには、照明を落とした落ち着いたアプローチと、
「学食」というよりも「レストラン」と呼ぶにふさわしい内装デザインの空間が広がっていました。

学生も一般客も大歓迎

「TaWaWa」さんは、京野菜やおばんざいを中心にしたビュッフェスタイル。
この日選んだメイン料理は「鱧のフライ」。
しば漬けのタルタルソースと相性抜群で、正直、「大学の中でこんなランチが食べられるとは…!」という驚きがありました。

来店したのは土曜日。
学生よりも、地元のご夫婦や観光途中らしき一般客の姿が多かったのが印象的です。

大学の中にあるけれど、誰でも利用できる。
こういった「セミパブリックな場」は、これからのテナント戦略としても注目すべきだと感じました。

キャンパス内に“店舗”を構えるという発想

実は、立命館大学だけでなく、京都大学の吉田キャンパスにも一般開放されたレストランがあります。
その名も「ラ・トゥール」。本格的なフレンチが楽しめる、知る人ぞ知る一軒です。

こういった事例を見ていると、大学敷地内における飲食テナントやカフェの可能性は、まだまだ広がっていきそうです。

店舗デザインにもヒントが

「TaWaWa」さんの空間づくりを見て感じたのは、「学食じゃない」ことへのこだわりです。

椅子の座り心地や、照明の配置、天井の質感。
ひとつひとつに、「学びの場で、ちょっと贅沢なひとときを提供する」という意志が感じられました。

これは、店舗デザイン=体験の演出だということをあらためて思い出させてくれる好例です。

“学生向け”は、もっと自由であっていい
京都は、学生のまち。
そして学生の数だけ、ニーズやライフスタイルも多様です。

「学生向け=安くて早い」だけではない時代。

たとえば、

  • 栄養を意識した“からだ想い”のメニュー
  • 一人で静かに過ごせるカフェ空間
  • 就活生や留学生向けの語学カフェ

そういったユニークな切り口のテナントも、今後はもっと求められていくのではないでしょうか。

まとめ|キャンパスは、出店の“空白地帯”かもしれない

一般的には「大学の中=関係者専用」というイメージが強いかもしれません。
でも、今回のように開かれたキャンパス空間に出店できるチャンスもあるのです。

しかも、立地は街中。交通アクセスも抜群。
設計・デザイン・運営の条件が合えば、これほど面白いテナントはなかなかありません。

「京都で飲食店を開きたいけど、物件が見つからない」
そんな方は、既成概念にとらわれない“視点の転換”から始めてみるのも良いかもしれませんね。