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顔が見えない時代”の個店ブランディングとは?──京都で店舗デザイン・設計を考える方へ

誰がやっているか”が伝わらない時代に、個店が選ばれるために必要な視点とは

目次

  • なぜ今、個店のブランディングが難しくなっているのか
  • 口コミから自己発信へ──変わったのは“伝え方”の仕組み
  • 機能では差別化できない時代に、何を伝えるべきか
  • 世界観は、いきなりは見つからない
  • 京都で世界観から始めるお店づくりへ

なぜ今、個店のブランディングが難しくなっているのか

かつて、お店の魅力は「誰がやっているか」「どんな人柄の店主か」といった理由で選ばれていました。「あそこの女将さん、世話好きで話しやすいよ」「あそこは店主は聞き上手だから一人で通いやすい」といった地域の口コミや、たまたま訪れたときの会話、偶然目にした記事などが、お店の個性を自然と伝えてくれることによって、店主の顔がお店のブランディングとなっていた時代があったと思います。

ところが今は違います。お客様はまずスマートフォンの画面で店を選びます。つまり、会う前に「選ばれている」。しかも多くの場合、料理の写真と地図、点数とレビューという画一的な情報のなかで、他店との比較にさらされています。

そんな「顔が見えない時代」に、どうやってお店の魅力を伝えるのか。これは多くの個人店にとって避けて通れないテーマです。

口コミから自己発信へ──変わったのは“伝え方”の仕組み

昔は、お客様の側が「見つけてくれる」「伝えてくれる」ことが主流でした。もちろんそれは今も大切な要素であることは間違いありません。口コミや地域の噂、雑誌掲載といったかたちで、“自然と広がる”仕組みがあったのです。

しかし今は「お店の側が発信しなければ、何も伝わらない」時代。SNS、Googleマップ、インスタグラム、TikTok……どの媒体であっても、世界観が“自らの言葉で語られる”ことが求められています。

しかも、発信には一貫性が必要です。内装やロゴ、メニュー、接客のトーンまでが統一された印象を与えないと、お客様の心には届きにくい。かつては行ってみて初めて感じられた女将さんの人柄も、今は事前に知ってもらう必要があるのです。

機能では差別化できない時代に、何を伝えるべきか

「うちの料理は美味しい」「コスパがいい」──そういった“機能面”の強みだけでは、もはや選ばれる理由にはなりにくいと感じています。なぜなら、どのお店も一定以上のクオリティを持ち、見た目も写真映えするものばかり。比較対象は10件や100件にも及びます。

そんな中で、来店の動機になるのは「体験」や「意味」。たとえば、“大切な人との記念日に静かに過ごせる空間”という文脈で選ばれるお店なら、「価格」や「肉のランク」よりも、「どんな時間が過ごせるか」が価値になります。

つまり今、お店が発信すべきなのは「想い」や「物語」。来てくれる人に、何を感じてほしいのか。どんな気持ちで帰ってもらいたいのか。そこにこそ、ブランディングの原点があります。

世界観は、いきなりは見つからない

では、「自分のお店の世界観」は、どうやって見つければいいのでしょうか。実は、開業前の段階で明確なコンセプトを持っている方は意外と少ないのです。多くの方が、物件探しや厨房レイアウト、メニュー構成といった“機能面”の準備に時間を使い、「なぜその店をやるのか」という根本にはなかなか意識が向きません。

コトスタイルでは、京都を中心に数多くの店舗デザインや店舗設計を手がける中で、出店希望者の方々とじっくり対話を重ね、“言葉になっていなかった想い”を少しずつ整理しながら、世界観の輪郭を探るプロセスを大切にしています。

京都で世界観から始めるお店づくりへ

私たちが考えるブランディングとは、決して特別な演出や広告のことではありません。「あなたが大切にしている想い」を、丁寧に言葉にし、それが内装やサービス、発信に一貫して現れること。それが“世界観”です。そうした姿勢が、「顔が見えない時代」において、じわじわと伝わり、信頼へとつながっていきます。

私たちコトスタイルは、京都を拠点に、そうした“世界観づくり”から伴走する存在でありたいと考えています。物件選び、店舗設計、内装デザインといった各工程を通じて、「こんな場所で、こんな風に」という想いを一緒にかたちにしていけたら嬉しく思います。

現在、この記事でお話ししたような内容をテーマにしたセミナーも企画中です。詳細が決まり次第、あらためてこのブログでご案内いたしますので、関心をお持ちいただけた方はぜひチェックしてみてください。

また、インターネット上でお店が“見つけてもらいやすくなる仕組み”として、Google Maps対策サービス「Uberall(ウーバーオール)」のご提案も行っています。実際の導入効果などについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。世界観を大切にいかに知ってもらうか。そんなことに興味がある方は是非お気軽にお問い合わせください。
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