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- 中京区で始まった新しい店舗づくり ― 飲食と酒販を融合する空間の解体現場から


現場に立つと、写真だけでは伝わらない独特の空気があります。
今回、中京区でスタートしたのは「お酒の販売と飲食スペースをあわせた複合店舗」。コンセプトはまだ秘密ですが、完成すればきっと京都で面白い店舗デザインのひとつになると思っています。場所は烏丸通から少し西に入った路面一階。人通りの多いエリアで、注目される立地です。この記事では、解体工事が終わった直後の“素の状態”からお伝えします。
解体後の現場 ― ここからがスタート
壁や天井を撤去してスケルトンになった空間。
今回の建物は鉄骨造で、天井はデッキスラブが剥き出し、壁はボードが残り、床はモルタル。まだ何も始まっていないようでいて、すでに「これからすべてが始まるピッチに立った」ような緊張感があります。

解体を担当してくれたのは、代々続く解体屋さん。親方はお父さんに厳しく鍛えられてきた人で、いまはその親方の息子さんたちと一緒に現場に立っています。
「モルタルが硬くて大変でした」と笑いながらも、最後には床を水洗いして次の工程が進めやすいように整えてくれる。その姿を見て、やっぱり現場はこういう人の積み重ねで動いていくんだと感じました。

デザイナーのチェックと“目線の設計”
この日はデザイナーも現場確認をしていました。
手前にはお酒の販売スペース、奥には飲食スペースをつくる予定ですが、その境界の取り方ひとつで雰囲気は大きく変わります。

特に気をつけるのはお客様とスタッフの“目線の高さ”。
出来上がってから「調理場のほうが少し高くて、お客様を見下ろすような目線になってしまった」なんてことがないように、今の段階で立ち位置や座ったときの高さを確かめています。こうした細かい確認が、最終的な居心地につながっていきます。
見えない部分こそ丁寧に
解体が終わった段階で大事なのは、見えない部分のチェックです。
構造体は問題ないか、床下や配管の状態はどうか、新しい設備を仕込む余裕はあるか…。ひとつひとつ確認しながら、次の工程に進みます。
ここで丁寧にやっておくと、後で余計な工事が増えずに済む。結果的に費用や工期にも良い影響が出ます。目に見えるデザインの部分だけでなく、こういう“裏側の安心”をつくっていくのも、僕らの役割やなと思っています。
現場の会話から感じるチームワーク

現場では、工事の音と一緒に職人さん同士の声も飛び交っています。
「明日はタナカさんのところに行くで」
「次は設備屋さんが入るから、ここは綺麗にしとかなあかん」
そういう会話を聞いていると、一人の力じゃなくて、バトンをつなぐチームワークで進んでいることを実感します。デザイナーも職人さんも、それぞれが次の人のために準備をしていく。その連続が、お客様の“想いをカタチにする”ことにつながるんやなと。
まとめ ― 完成に向けて
今回は、中京区で進行中の「飲食+酒販の複合店舗」の解体現場からお届けしました。ここから下地づくり、設備、仕上げ…と進むごとに、もっと多くのプロが関わり、空間はお店へと変わっていきます。
コトスタイルはこれまで京都で300件以上の出店サポートをしてきました。物件探しからデザイン設計施工、開業相談まで一貫してサポートできるのが強みです。
「お店を開きたいけど、何から始めればいいかわからない」
「工事や費用のことが不安」
そんな方こそ、気軽に声をかけていただければと思います。小さな疑問でも大丈夫です。僕らが現場の知恵をもとに、一緒に考えてカタチにしていきます。