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飲食店

馳走あい田 様

丸太町駅から徒歩4分、新町通りに面した立派な京町家を和食店に改装したい。しかし、長い年月をかけて紡がれてきたこの建物の趣を、できる限り残したい——そんな店主様の想いに寄り添いながら、「馳走 あい田」様の開店をお手伝いさせていただきました。

空間づくりの課題と方針

京町家を飲食店に改装するとき、すべてを新しくすることは簡単です。しかしそれでは、この建物が持つ本来の価値が失われてしまいます。今回の計画で最も大切にしたのは「京町家の趣をできる限り残す」という店主様の強い想いでした。天井や壁の解体は最小限に留め、塗り直しなどの手入れは行いながらも、部屋の形状はほとんど維持しています。既存の良さを活かしながら、和食店としての機能をどう自然に加えるかが、この計画の核心でした。

デザインのポイント

厨房では、釜でご飯を炊くためのガス台を、かつて「おくどさん」があった位置に新規で造作しました。一度は解体したおくどさんですが、火入れ口の金物を装飾として再利用し、表面は墨モルタル左官塗りで仕上げています。建物の記憶を形として残しながら、新しい機能と美しさを重ねた仕上がりです。建物の奥にある坪庭も改修を行いました。シュロの木や景石などは既存のものを活かし、新たに灯籠を据えることで、シンプルながら一際存在感を放つ空間になっています。どの席からも見渡せる位置にある坪庭は、お店の象徴として空間に奥行きと静けさを与えています。

予算感・スケジュールの目安

今回のように京町家の趣を活かしながら和食店に改装する場合、全面解体をしない分、工事内容は既存を「活かす・残す・手入れする」の判断の積み重ねになります。建物の状態や改修範囲によって大きく異なりますが、工事費の目安は一般的に800万〜2,000万円前後となることが多いです。京町家物件は事前の建物調査が特に重要で、物件選びの段階からご相談いただくことで、予算と仕上がりのバランスを整えやすくなります。スケジュールは設計・施工あわせて36ヶ月前後を見ておくと安心です。

こんな方に読んでほしい事例です

京町家を活用して飲食店を開業したい方、建物の歴史や趣を残したまま改装したい方、和食店・割烹・料亭など落ち着いた和の空間をつくりたい方、丸太町・新町通りエリアでの出店を考えている方に、特に参考にしていただける事例です。「壊さずに活かす」という設計の考え方が、随所に詰まっています。

お店について

馳走 あい田様は、丸太町駅から徒歩4分、新町通りに面した京町家で営む和食店です。落ち着いた店内で、丁寧につくられたお料理をゆっくりと堪能できます。どの席からも見渡せる坪庭の静けさとともに、特別な時間をお過ごしください。リピートしたくなること間違いなし。ぜひ一度足を運んでみてください。

物件探しから内装・開業まで、ワンストップでサポートします

「京町家の趣を残したまま飲食店をつくりたい」「どこまで活かしてどこを変えるか相談したい」——そんな段階からでもお気軽にご相談ください。

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内容 店舗デザイン設計施工
業種 和食店
広さ 約48.68㎡(14.7坪) ※1Fのみ
住所 京都市中京区弁財天町294