仏光寺東町テナント(カサ・ビオレータ)

プロジェクト概要
京都市下京区に建つ、築100年以上の歴史を持つ町家。長らく住居として使われてきましたが、経年による老朽化が進み、今後の活用方法を検討されていました。
建て替えてマンションとする案もありましたが、事業収支を試算する中で、将来的な負担を次世代に残す可能性もあり、建て替えには至りませんでした。
ご家族の思い出が詰まった建物を壊すのではなく、これからも使い続けられる形で残し、次の使い手へとつないでいきたい。 そうした思いから、町家を複数のテナントとして活用するプロジェクトがスタートしました。
ご提案内容
- 大きな一棟貸しでは借り手が限られるため、複数のテナント区画に分割して活用
- 1階は共用部を設けながら小規模なテナントを複数配置し、入居しやすい規模で計画
- 2階はワンフロアで利用できる区画とし、まとまった面積を必要とする用途にも対応
- 歴史ある町家の特徴を活かしながら、テナント利用に必要な動線・設備・建物の補強を整備
今回の建物は町家としては規模の大きい一棟で、そのまま貸し出す場合は賃料が高くなりやすく、借り手が限られる可能性がありました。
一方、京都市内中心部という立地の良さに加え、周辺には一軒家が多く、小規模なテナント物件が少ないエリアです。そこで、1階を小さな区画に分けることで、入居希望者が検討しやすい物件になると考えました。
1階は複数の小規模テナント、2階はワンフロアのテナントとして活用できる構成とし、建物全体の動線や設備を整理。物件所有者様の「多くの方に、長く活用していただきたい」という思いを形にする計画としました。
Before / After 図面
Before
After
おもな施工内容
解体工事
既存内装の解体(天井・床・間仕切り・水まわり設備など)
区画整備
1階テナント区画の間仕切り壁・開口新設
共用部工事
共用部・各テナント出入口の整備、新規階段の設置
電気設備
各テナントの電気系統分離・分電盤および子メーター設置
給排水設備
給排水配管の再整備・各テナント用バルブ設置
衛生設備
トイレ・手洗いなどの水まわり設備新設
空調・換気設備
換気設備・空調設備の設置
躯体工事
既存躯体の補強・屋根下地の補強
屋根工事
既存瓦屋根から板金屋根への全面葺き替え
外壁工事
外壁の補修および一部造作
床工事
室内外の土間コンクリート打設・床整備
工事の様子
工事完了後の様子
| 内容 | テナント分割工事/屋根改修工事 |
|---|---|
| 物件名 | カサ・ビオレータ |
| 広さ | 【1F- 手前】20.73 m²(6.3 坪)【1F- 奥】約17.75 m²(5.4 坪) 【2F】約75.4 m² (22.8 坪) |
| 住所 | 京都府京都市下京区仏光寺東町111(Google Map) |