糀とお野菜処 シャーリーズキッチン様①

平安神宮にほど近い岡崎エリアにオープンした、テイクアウト専門店「糀とお野菜処 シャーリーズキッチン」。オーナーの前川まゆみさんは元々、シェアキッチンで料理を作り、「Uber Eats」で配達をしてもらうというスタイルで営業していました。このたび2022 年3月25日にオープンしたのが、初となる実店舗となります。

 

コロナ禍で需要が高まった「Uber Eats」に対応したテイクアウト専門店。お店作りにはどんなこだわりが反映されているのでしょうか。前編・後編の2回に分けてお届けします!

 

実は2店舗分の作業が必要!
効率よく作業できる配置にこだわった厨房

 

——テイクアウト専門店というスタイルは、どんな風に生まれたのでしょうか。

 

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前川さん:
夫の仕事の関係で海外に住んでいた時期が長く、海外にいたときは、日本の料理を現地の方に教える料理教室をしていました。そんなこともあり、帰国してからも、訪日外国人向けに日本の料理教室を開いていたのです。それがコロナ禍となってしまい、外国人観光客向けの料理教室を続けられなくなってしまいました。

 

京都には、夫の仕事の関係で2020年9月に引っ越してきました。京都で何をしようかなと考えたとき、たまたまシェアキッチンの利用者募集をしているのを見つけて。ちょうど調理師免許を持っているし、シェアキッチンで料理を作って配達してもらおうと思いたち、糀ドレッシング専門店SaladLand [サラダランド]を始めたんです。

 

——そうだったんですね。そこでの営業はどのくらいされていたのですか?

 

前川さん:
シェアキッチンでは9ヶ月ほど営業をしていました。そうした活動をしつつ、ゆくゆくは自分の店舗を持ちたいという思いもあって、自宅から通える範囲でいい物件があればと思い、並行して物件探しもしていました。

 

この物件はたまたま見つけたのですが、以前は鮨屋さんだったそうです。10年くらい空き物件だったそうですが立地が良いのもあって、募集が出たとたん応募が殺到したと聞きました。たくさん応募がある中から、私の「テイクアウト専門店がしたい」という思いをオーナーさんが汲んでくださって、運良く今回借りることができたんです。

 

実は物件が見つかる前から、ご縁あってコトスタイルのスタッフの方と知り合っていて、とても気持ちのいいやり取りが印象に残っていました。いつか工事をお願いするならコトスタイルさんにと思っていたことから、今回お願いすることになったんです。

 

——なるほど。では内装工事に関して、どのような思い入れがあったのでしょうか。

 

前川さん:
予算のほとんどは厨房に費やしたといっても過言ではありません。作業のすべてを私一人ですることが前提だったので、どうすれば効率よく動けるか、以前シェアキッチンで働いていたときのことを参考に動線を考えることから始めました。前のキッチンで良かった点を取り入れ、こうだったらいいのにと思ったことを踏まえ、配置などを考えていきました。

 

次に意識したことは、収納です。収納できるスペースが少なく台に物が出ていると、作業効率が下がってしまうので、とにかく作業をスムーズに進められるように収納スペースはしっかりと。あとは、洗い物もすごい量になるので、洗ったあとに置いて乾かせるスペースも十分にとってもらいました。

 

——厨房の至るところに吊り棚がありますね。

 

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前川さん:
ええ。この吊り棚の位置は通常に比べると少し低いそうです。でも私の手の届くちょうどいい位置に取り付けてもらったので、とても使い勝手がいいんです。

 

また以前のシェアキッチンでは冷蔵庫が1つだったところを、ここでは3つに増やしました。冷蔵庫と冷凍庫が一緒になった業務用冷凍冷蔵庫です。以前はサラダ専門店だったので作るメニューも限られていたのですが、やはり冷蔵庫が1つでは少ないと感じていました。冷蔵庫のスペースが狭いと、食材を置いておくことができず、新しいメニュー開発をすることが難しいんです。

 

今は3つに増えたので、食材をたっぷり用意できますし、いろんなメニュー開発ができて本当に楽しいですね。

 

——メニュー表を拝見しましたが、たくさんの料理を作られているんですね。

 

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前川さん:
ええ。以前は、糀ドレッシング専門店 SaladLand [サラダランド]をしていたとお話しましたが、それとは別に黒豚とん汁とおむすびの店[TonjillLand]という名前でも料理を配達してもらっていたんです。それが今この1軒になったので、実は表向きには2店舗分の料理をこの厨房で作っているんです。

 

——そうだったんですね!! 2店舗分の料理を作るとなると、メニュー数も倍ですし、厨房の動線にこだわったわけも、冷蔵庫を増やした理由にも納得です。次回は、さらに具体的な厨房のこだわりについてお話を伺います!

 

後編はこちら▶後編IMG_5518

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