本日はお日柄もよく

コトスタイル株式会社では本日の12月28日より冬季休暇を頂いております。

といっても、本日は大掃除もありまして、社内はバタバタとしております。

業務は休暇に入っておりますので、ご対応等できませんが、ご了承ください。

 

さて、今年は本当にたくさんの本を読ませてもらいました。

振り返りると約20冊も読んだみたいなのですが、まだまだです。

ただ、大学院の学びとして各科目となる経営の要素が繋がり

さらに本は、その繋がりをより強いものにしてくれると気づきました。

 

来年もたくさん本を読みながら学びをつなぎ

経営者として、働きがいのある職場、働くが楽しいと感じる世界を

実現できるように邁進したいと思う一年でした。

 

実は今年最後に読んだ本は、ビジネス書でもなく、自己啓発本でもなく、

人生ではじめて読み切った、こちらの小説でした。

 

本日は、お日柄もよく

 

大学院の同級生が勧めてくれて積読されていた本だけど

主人公のこと葉がスピーチライターという仕事に出会い

そんな仕事との出会いから大きく人生を変える物語は

本当に尊い物語であり、何度か涙を流しかけてしまいました。

 

そんな中でも心に残ったふたつの言葉

 

“困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。

三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。

二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。”

本当に色々あったけど、この言葉の通りであり、すごく理解できるし

もっと早くからこの言葉に出会いたかった。

 

“仕事が人間をつくる。立場によって人の態度は変わり、顔つきまで変化する。”

そして困難を乗り越えながら、仕事を通じて色々昔のことを思い出しながら

本当に今の自分は仕事によって、関わらせていただいた人たちによってあるんだと

改めて、仕事とは何かという問いについて考えさせられた。

 

2023年の仕事納め

 

本日はお日柄もよく、みんなで事務所を綺麗に掃除をして

来年からの準備ができた一日となりました。

人の成功を必死で応援する会社として、人との関わりの中で

いかに関わるかによって、自らの成長の機会を得ることができる。

そんな企業、組織を目指して12年と半年。

 

来年こそは、さらに今の組織の良い面を言語化しながらも

組織文化をさらに強いものに成長させて

新たに加わる仲間にも伝え、また一年を素晴らしい一年にしたいと思います。

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経営者としてリーダーとして学び続ける

年末を迎え

グロービス経営大学院で経営学を学びはじめて早2年9ヶ月。

いよいよ卒業まで3ヶ月程という時期に入った。

一年前一学年先輩と一緒にPWIを共に学んだのが懐かしい。

それからの一年の早さ、多くの学び、本当にありがたいと思う。

 

経営とは、経営者として行うべき事とは何か?

そんな迷いの中でグロービス経営大学院へ入学した。

 

そして、クリティカルシンキングという科目で

問いを立てること、考えることの重要性を学び

経営そして自らの人生について深く考える期間となった。

 

はじめは本当にわからない事ばかりで辛かった。

何が辛かったかというと、こんなわからない自分が経営をしているという事実。

働いてくれているメンバーや協力してくれる人々に申し訳ないと思った。

 

だけど、そんなことも言ってられないし

なんとかこうして経営を続けてこれたことの理由や

独学であるがゆえの課題を見つける日々がはじまった。

 

そして、実際に経営をしていたからこそ

学びに対する気づきだったり、実務へと活かす機会を得られた事は

このタイミングでとても有意義な時間に繋がった。

 

コトスタイル株式会社と株式会社グッドランプを経営する事とは。

企業としてのあるべき姿、成すべき姿を自らの根っこの部分に向き合い続け

今とのギャップを埋めるための、戦略を練り、その戦略を実行する。

 

戦略へのアクションは決してひとりで行える事ではない。

メンバーと共に成し遂げるために何をすべきか

メンバーが共感し、自ら行動へと移してもらえるためには何を行うべきか。

悩み、考え、試し、繰り返しながら、内省し、また行動し続ける。

そうするうちに、自らが目指すべきリーダー像が少しずる見えてきた気がしている。

 

一番重要な事は、結局組織においてリーダーとしていかに学び続けるか

これがとてつもなく重要であるかということを学んだ気がする。

決して立場では人をまとめるのではなく、人としてまとめられるようなリーダーとなる

そのために、自らを磨き続けることで組織は良き方向へと進み出す。

 

そうして、自らを磨きながら自らをブランディングすることも重要だと感じる。

自分の考えや価値観が他者に伝わっていることを前提にしては決していけない。

こんなにも体験してきたことからくる価値観の違いがもたらす影響に

日々、なぜこんなにも仕事が難しいのかということに対する気づきにもなった。

 

だからこそ、自らをブランディングし、パーソナルブランディングを築き

他者のインサイトに、自分というブランドに対して共感してもらえるか

ここまで考え尽くさないといけないんだと思う。

 

以前リーダーシップについて学んだときにも

リーダーシップ論はどのジャンルよりも多様にあるため

とても難しく深い課題であると学んだ。

 

だからこそ、結局は自分というものを、いかに深く見つめ直し

長く生きてきた中で、培った体験からくる価値観について

改めて問い続ける事、考え続ける事が、リーダーとして成長し続ける上で

とても重要で、とても意味のある事なんだと振り返っている。

残り3ヶ月の学びも充実した学びしようと思う。

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12周年記念祝賀会を開催しました。

素晴らしい協力企業の皆様と共存共栄を誓って。

先週末は当社の12周年記念祝賀会を

ハイアットリージェンシー京都に開催しました。

50名を超える、スタッフと協力企業の皆さんと

濃厚な2時間を過ごさせて頂くことができました。

 

今回も全力でビール片手に皆さんと交流を深める事ができました。

最後に撮ってもらった記念撮影の顔色は、その成果です。笑

本来は10年の節目に行いたかった集まりでしたが

コロナ禍であった事もあり、ようやく開催する事ができました。

 

久しぶりの宴会の設えでしたので準備からバタバタしましたが

スタッフの協力もあり、なんとか無事にスタートができました。

ちなみに、ジャケットなんて何年振りだろうか、、、

そして、少し気合いを入れて髪をカットして整髪剤もつけてます。(どうでもいいけど)

 

6時45分から受付を開始。久しぶりにお会いできる方々と立ち話をしていると

あっという間に開始時間の7時15分となりました。

なぜハイアットリージェンシー京都なんて場所でやったのか?

たくさんの方が、聞いてくださいました。

 

実は父が京都全日空ホテルで勤めていた時の後輩の方が

セールスマネジャーをされておられるというご縁もあって選ばせていただきました。

なんか、コトスタイルらしくない感じもオモシロイやんという事で。

オモシロイ場所を広げる会社として、オモロい方を選びました。

そしたら、お隣は村田製作所さんということで、まあそれだけでも盛り上がりました。笑

 

そして、7時15分に会場は暗転しオープニングムービーが流れます。

 

動画が終わりご挨拶をさせていただき祝賀会がスタート。

 

古谷くんの乾杯でみんな盛大に飲み始めます。

 

飲んで!

 

語って!

 

飲んで!

 

語って!

 

ビンゴして!

 

最高の1日となりました、お忙しい12月に集まっていただいた

協力会社の皆様ほんとうにありがとうございました。

創業からずっと支えてくださっている方から、

そんな方のご縁で繋がり拡大しながら、このような集まりになりました。

 

12年前に、まさかこのような集まりを開催する事ができるなんて

ほんとにこれっぽっちも想像していなかったけれど

毎日こつこつと夢に向かって進む事の大切さを改めて気づかせていただきました。

 

とはいえ、僕たちが成すべき事は、まだまだ道半ばです。

お店づくりを通じて、街づくりへ貢献しながらも

お店という場で人と人が介することによって生まれる笑顔を生み出す

そんな素晴らしいきっかけとなる仕事に誇りをもって

この先10年、20年と協力会社の皆様と共に成長できることを

誓えるような祝賀会が開催できたのではないかと思っています。

 

本当に多くの人に支えられた43年間です。

企業としては12年間ですが、

生まれてから43年間という人生の中で

本当に多くの方に支えていただいたと感じる1日となりました。

 

そして池田くんによる中締めの挨拶で閉会。

 

本当に関わりをもって支えてくださっている方々に感謝しかありません。

本当にありがとうございました。

忘れられない最高の1日となりました。

まだまだ邁進します!

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いつまでも成長できる人である為におこなうべきこと

なぜ人と組織は変われないのかを読んで

気づけば3年前のコロナ禍の中

もっと企業として成長するにはどうするべきかを考え

以前から考えていたMBAに挑戦してみようと思い

グロービス経営大学院に通わせてもらった。

 

気がつけばもう卒業間近となり、卒業の単位も概ね取得できた。

クリシンという思考方法から衝撃の学びがはじまり

経営戦略、財務、リーダーシップ、人材マネジメント、マーケティングと

本当に知らなかった事が恐ろしいと感じる日々の中で

経営を体系的に学び意味、そして威力を感じている。

 

自分でも、本当に成長させてもらった3年だと思うし

卒業しても取り切れていない興味深い科目を引き続き学ぶ決意もしている。

そして、学んだ事を中心に13期の経営についてというよりも

今後の自企業のありかたや方向性を固める日々が続き

ようやく、進むべき方向と、進めるためのコクピットの設計ができたと思う。

 

そんなタイミングで、ふと購入していて、

目に止まったのがこの本

なぜ人と組織は変われないのか

やっぱり色々学ぶ中で思うのは結局は人だなという事。

だからこそ、今読むタイミングなのかもしれないと手に取った。

 

結論としては、自分を含め、多くのひとに読んでもらいたいけど

なかなかボリュームのある本なので、自分の振返りと

関わる人達にも、是非伝わるようにまとめてみようと思う。

 

まず、人は成長し続ける事ができる生き物であるという事。

意外と歳をとると、学びに対する意欲や期待値も下がってしまうけど

そんな事は決してなく、成長し続ける事ができるという事が前提となる。

 

では、人の成長とはどのように捉えることができるか?

本書では環境順応型、自己主導型、自己変容型と定義されている。

そして環境順応型から自己主動型へ、そして自己変容型へと

人は成長するということを前提に書かれている。

もう少し詳しく3つのパターンについて詳しく記載内容を紐解くと。

 

環境順応型はまわりの状況で自分の判断を行うタイプ。

このように定義すると良く聞こえてしまうけれど

グループの方向性に合わせてしまうという捉え方もできる。

要するに情報に対して受け身であるという点が特徴。

しかし、情報を捉える事は容易ではないというのが注意点でもある。

要するに自らの意思が少し他のタイプよりは低いと記載されている。

 

自己主動型は自らの意志によって判断を行うタイプ。

一見環境順応型に比べて利己的な印象を持つかもしれないけど

そうではなく、自らの意思を持ちながらコミュニケーションを取る点が特徴。

情報については自ら取り入れるべき情報を選別する事や

より自らの目標や課題に対して明確な行動を行おうとする。

この点は環境順応型に比べて積極的といえる点は優れている。

但し、自己の主張が強すぎるゆえに、環境が変わったりする事に

対応できにくい点は注意が必要であると記載されている。

 

最後に自己変容型とあるが、自らの意思や自らの考えはあるものの

決して、それに囚われすぎる事なく、客観視できる状態とある。

自己主動型タイプでは感じる事ができない情報にも興味を持ち

興味を持つだけでなく、その情報を取り入れさらに良い目標を設定し

進むべき道すらも柔軟に変化させる事ができる。

このように書くと、少しイメージしてもらえるかなと思う。

 

そして、自分は今どのあたりにいるかという事に対して

多くの人がこのような認識がないまま、今の自分に対する問題意識を持っていない。

より、柔軟性を持って自らを高みに成長させたいと考える事がないと

本書でも書かれていたが、なかなか普通に生活をしているだけでは

このような視座を持って日々の生活を送るのは難しいとも感じた。

 

しかし、世の中の多くのビジネスマンをリサーチした結果

優秀な職についている人の多くは自己変容型であることも実証されているそうで

こういうときにデータは言葉を重くさせてくれる。

 

このなぜ人や組織は変われないのかというタイトルなのか

その意味こそ人は自己変容タイプへと変わることに対する

意識や動機づけを行う難しさがあることについて理解してもらえると思う。

 

そして、ここまで来てようやく、

ではなぜ変われないと言い切るのかという問いが生まれる。

その問いに答えるキーワードが阻害要因である。

 

人は今の状態について何か不安でありつつも居心地のよさを感じてしまう。

そして変化に対して阻害しているものがあることに気づくことができない。

しかし、それを客観視する事ができれば変化を受け入れるきっかが作れる。

 

本書では部下に仕事を任せたいけれど任せられない上司について

その阻害要因が自分の仕事を認めてもらいたいというものであったことが記載されていた

決して、これはすべてのひとに通じるものではないと思う。

例えば、僕も昔は任せることが苦手で、度々現場に足を運んだ。

自分にしかできない。部下の責任をとる勇気がないといった阻害要因が

働いたことによって、部下の権限委譲をやりきれなかった経験もある。

 

しかし、当時この阻害要因を指摘されていたとしても

きっと素直に受け入れることはできなかったと思う。

それが、固定概念という自分の主観に強く引っ張られる阻害要因だから。

ここまで書けば人が変わる事に対する難しさはよりリアルに伝わると思う。

 

では、どうすれば人や組織は変われるのか?

ますますこの問いの答えに対するモヤモヤとした気持ちは深まる。

しかし、この阻害要因を素直に受け入れたらどうなるだろうか。

そこに、この本書での重要なメッセージがあると思った。

より良くなりたいと思っていない人はおそらくいないだろう。

但し、ここまで自らを俯瞰している人も少ないと思う。

僕自身も、何に問題があるのか、どうしたいのか、まだまだ道半ばだから

阻害要因を知る手前の段階にいると思う。

 

最後に、本書より。

 

“誠実に、そして危機感をもって取り組みさえすれば、

課題の克服がうまくいくというものではない。

目標への前進を妨げている自己防衛のメカニズムを変えてはじめて、変革はうまくいく。

そのための活動に乗り出せば、メンバーが自発的に計画外の行動を次々と取り、

やがて改善目標は達成される。さらにはもっと大きな成果も得られる場合が多い。”

 

この変化に対する阻害要因の発見、さらにはその阻害要因に対して

いかに自らの心の持ちようを変化させることができるか。

これを組織で獲得できれば、学習する組織として

大きな事を成し遂げられるんだと感じた。

 

環境が大きく変化する中で

変わらないことは、衰退を意味する。

自らも変化を起こし続けなければいけない。

この事を肝に命じながら

日々進化できる人、そして組織になろう。

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エマソン妥協なき経営

経営管理システムの構築

先日読んだ現場が動き出す会計に続いて

アカウンティングクラスで紹介してもらったので読んだけど

久しぶりにすごく難しい本で理解しきれなかった。汗

 

ただ、言わんとしている事はクラスを通じてかもしれないけど

しっかりした経営管理システムを構築すること

そして、その経営管理システムをPDCAで回し続ける事によって

経営管理システムの構築に終わらず向上させることが

経営においてとても重要な営みであるということだと思う。

 

しかし、当然この経営管理システムを構築することがまず難所であり

とても簡単なものではなく、それぞれの企業によって

どのようなものが最適化は変わってくる。

今、学んでいる講師の方の言葉がまずは刺さったので備忘録に記載します。

 

“徹底して考えて自分の考える勝ち筋に沿った

組織・文化・人事・制度・インフラ(・経営)を作っていくのかがカギ。

その一貫性と徹底度合いが大事なのだと思う。”

 

エマソンでもものすごく徹底した経営管理を行っていた。

まず、マネジメントという仕事とは何か。

これは、成長と利益率の目標達成を支える投資機会を見つけ、

それに取組み成功させることと書かれている。

この入口の言葉を読み、想いだけではいけない

成功につながるファクトとロジックが本当に重要なんだと感じた。

 

そして次に経営者が今何をすべきかわかっていないのではなく

何をすべきかわかっているにも関わらず何らかの理由ですべきことをしない

といった視点はものすごい自分に跳ね返ってきた。

そして、エマソンでの実例を読み進めたが

これはエマソン流の取組でありとても共感する事もあれば

自社では、まだ取り入れるべきでは部分がある事も感じられた。

 

“同社の成功要因を突き詰めると、事業戦略をきちんと策定し

それを着実に実行するという、経営の一つの基本を堅実かつ徹底して

実践したことにある。そこには派手さや新規性はないが、

そのように経営の基本を守ることで、これだけ長期にわたり

高業績を上げ続けることができるということだ。”

といった、最後に記載されていた訳者の言葉も重い。

 

いかにやるべき事を組織の中で決めるか。

そして全員が合意して徹底的にやりきることができるか。

当たり前だけど、とても重要な言葉であり

これから作って僕たちも、僕たちらしい経営管理システムを構築して

さらに良い企業となり続ける事を目指したいと思う。

 

今、ベンチャー系の科目を受講しているのと

リーン・スタートアップを朝に読んでいるけど

この経営の本質は繋がっている事に感動した。

 

もちろん、古い経営とひとことで済ましてしまうと

新しいものに脱却しないといけないと考えてしまう。

だけど、古いものの中には普遍的で重要なものも当然ある。

そして、多くの企業が、それを実践し成功している背景もある。

 

この当たりの勘所が経営のセンスでもあり

学びの先にあるものなのかなと最近は考えるようになってきた。

いずれにしても、まだまだ課題は山積みであり

経営について何もやれていないわけで内省に終わらず

本当にやるべき事に注力するためにも

やらない事をそろそろ決めないといけないのかもしれないなんて

少し考えたりしている週のはじまり。

まあ、今週もがんばりましょ。

 

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管理会計について本質から学びなおすことが出来る一冊

なんのために数字を取り数字で語るのか。

 

今期は、久しぶりのカネ系科目であるMGAを学んでます。

MGAとはManagerial Accounthingといって管理会計という意味です。

 

通称アカⅡと言われる科目で以前アカⅠでは財務会計を学び

B/SやP/L、C/Fといった財務諸表を作るだけでなく

いかにその定量的数字から企業の状況を把握し

戦略や分析といった打ち手につなげるかということを学んだのですが

本当によく知らずにやってきたなというくらいに

今は自社の経営に役立っているという状況です。

やっぱり、経営者は本業はもちろんなのですが

経営という仕事について学ぶことがいかに大切か痛感します。

 

しかし当時アカⅠでも少しだけ管理会計について触れていたのですが

それから、約1年と半年が過ぎ、その間に経営戦略やオペレーション戦略

企業理念と社会的価値、マーケティングという科目を学びながら

経営の全体像が繋がりだすなかで、今後の自社がどのような立ち位置で

どのような方向性を持って進むべきかというものが

今現時点での僕の中でかなり解像度があがってきていると感じています。

 

ただ、結局経営はひとりでやるものではなく

スタッフのみんなと動かしていくという視点がものすごく重要で、

今回MGAを学ぶ前から、あの科目はヒト系だよとアドバイスをもらっていましたが

どういう意味だろうと思っていたけれど

この本を読んでめちゃくちゃ腹落ちしたという感じです。

 

今の僕のフルの知識で語るとすれば

経営者には、まず何かを成し遂げたい強い想いと覚悟が必要で

そして、その成し遂げるべき物事に対する状況を観察しながら

外部や内部の環境となる事実をしっかりと読み取らなければいけない。

そしって、その上でいかに成し遂げるかを考え尽くさなければならない。

 

いかに成すために重要な要素を分解しながら明確に抽出できるか

ここまでは経営者の中だけでも、まずは素案は作れると思います。

 

しかし、このいかに成すべきためのことを実行できるかは

規模にもよるけれど大きなコト程、経営者のみで行うことはできない。

いかに解像度を高め成すべきコトの先にある

あるべき姿を共に働くヒトたちと想いのところから共有できるか。

要は経営者の心の内を開示して共感を抱いてもらえるかが勝負だと思う。

 

そして、実際に成すべきことを実現するために

重要なアプローチとして、人材マネジメント(HRM)と管理会計(MGA)

をいかに回せるかが重要な経営者の打ち手だと感じた。

そして、そのためにいかに自らがリーダーシップを発揮できるか。

さらには、このHRMとMGAについての仕組みの設計を

いかに、心地よく創り上げる事ができるかが経営のセンスなんだと感じている。

 

僕は、個人的には人はもともと善であるという考えで生きている。

しかし、HRMやMGAのように評価されるということは

成果を出している人にとっては心地よいものとして、さらに成長を促すかもしれない

しかし一方で、厳しい評価をしなければいけない人にとっては

本当に辛い経験とさせてしまうかもしれない。

 

だからこそ、真剣に評価を行う一方で

この評価が人に与える影響度合いについても真剣に捉えなればいけない。

それこそが人材マネジメント(HRM)と管理会計(MGA)の

とても重要な要素であり、悩み続ける難所だと思う。

だけど、この難所に挑み続ける事が最終的に成すべき事を成す為の

戦略を心地よく実行するための経営なんだと思う。

 

“現場に流れているのは、カネだけではない。

人々が共同で仕事をしている現場には、常に感情も流れている。

自分の成果を少しでも大きくしたいという欲求もあるだろうし、

その努力が実を結んで優れた成果として評価されれば、うれしいと思うだろう。

それが、また次の努力への意欲をもたらす。

あるいは、いい仕事の成果がみんなの努力の結果として生まれれば喜び、

誰かが邪魔をすれば落ち込む。

現場には、こうしたさまざまな感情が常に流れている。

だから会計データは、単に金額や数字というだけでなく、

現場の人たちの感情や行動が集約されたものでもある。

その点に深く留意してこそ、生きた管理会計システムが作れる。

生きた管理会計システムは、組織を動かす力をもち、経営の武器になる。

そんな管理会計システムを作るためには、

現場で日々記録される会計データが決して無機質なものではなく、

その背後に人の感情や行動があることを心の底から理解しなくてはならない。”(文中より)

 

今13期がはじまり、コトスタイルでは期初会議を行い

例年以上に時間をかけて、進むべき方向、成すべきことについて話している。

この企業としての営みがいかに社会、そして自分たちに跳ね返るか

ここをしっかりと考え尽くして、できれば全員が腹落ちした状態で

その腹落ちした状態だからこそ、心地よく仕事ができるような

HRMとMGAの構築を僕は考え尽くさなければいけない。

 

“管理会計システムの役割を情報システムに限定して考えるのではなく、

むしろ影響システムとしての機能を中心に考えるべきだということ。

影響システムとしての機能を狙って管理会計システムを設計する際には

意図せざる影響が極力小さくなるように、

事前にあらゆる可能性について考えを巡らせるべきだということ。

そこまでしてはじめて、「現場が動き出す会計」が実現するのである。”

 

本当にHRM構築においても運用がいかに重要であるかを学んだが

この管理会計についても全く同じだと感じている。

そして、設計して終わりでもなく運用が一発で完成するわけでもなく

いかに、自社にとってよりよい管理会計を作り出せるか

ここに執着して経営を行える視点をもたなければいけない。

 

“人間に対する理解を深めることと、会計データと現場の突き合わせを繰り返すこと。

高い現場想像力へと続く道はいずれも平坦ではなく、むつかしい王道といえる。

しかし、優れた創業経営者には、この2つの王道を創業時から

実践してきた方が多いように思われる。”

 

さいごに、先輩経営者もこのような仕組みを取り入れていること

しかし、このようなうまくいっている事例を単純に持ち込んでも意味はなく

自分たちなりのものとして、納得できるものをつくる事が重要であることを

しっかりと、肝に銘じながら設計と運用を行いたいと思う。

 

そんな学びから数ヶ月が経つけど管理会計を扱う難しさに直面している。

数日前のブログ記事を読みながら、まだまだだと感じる。

経営という仕事をさせて頂いているコミットとして

やっぱり携わる人から働くが楽しい世界を広げたいと思う。

 

本の内容も素晴らしかったけど、紹介してくださった先生のリーダーシップや

経験からお話くださった本物の経営を僕も実践できるように必ずなろうと思う。

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破壊者の流儀

不確かな社会を生き抜く”したたかさ”を学ぶ

昨今、情報過多となり、人の多様性が尊重される中で

いかにしてコミュニケーションを取るべきか。

組織をまとめる上で、多様な関係者と共に

大きなコトを成し遂げるためのコミュニケーションとはどのようなものか。

 

以前、人に対する影響力について学び

一対一でのコミュニケーションも奥深く難しいものだと感じていたが

さらに、一対複数の関係性のなかでいかに物事を進めるかという点についての

難所であったり、いかに自らを成長させるべきかについて学んだ。

 

“これからの時代、自分の発信したメッセージは

99%が誤解されるか曲解されるくらいに覚悟しておいた方が良い。

それだけに、メッセージの伝わり方に気をつける事が、益々求められてくる。

コミュニケーションを意識する度合いによって、

人生のあり方そのものが大きく影響を受ける時代に

我々は生きていかなければならないのだ。”

 

ちょうど、これを読んでいる中、世間ではビッグモーターが注目されていた。

企業のクライシスに対する対応も、大勢に対するコミュニケーションであり

おそらく、弁解している言葉は99%伝わっていないだろうと思ってみていた。

 

ここは深く言及しないけど、このように良い面、悪い面いずれにしても

これからの時代では、多くの人に対するコミュニケーションが必須となる。

個人の情報力に対する影響力も飛躍的に変化しているし

しっかり、考えて発言し、行動しなければいけない。

 

そして、しっかり考えて発言するコミュニケーションは

小手先のテクニックではなく覚悟をともなう。

 

というのも、人が説得で動く時代は終わりつつあり、

説得されることを嫌う人々が増えているという背景がある。

説得されるのではなく、自分で納得することこそが

行動に対するパワーとなっていることを理解しなければいけない。

 

しかし、覚悟することに対しても注意が必要になる。

それは、人間には思い込みの功罪というものがあるから。

 

だけど、人は思い込まない限り行動できない。

思い込みがあってはじめて行動にうつすことができる。

だけど、その思い込みこそが障害になり、覚悟に影響を与えるのだと思う。

このように考えれば考えるほどにコミュニケーションは怖くなる

 

だけど、コミュニケーションなくしてこの時代でコトを成すことはできない。

それくらいコミュニケーションについて戦略的であらなければいけない。

 

正直、過去にもこちらが意図している想いを伝えれば解決できると考え

コミュニケーションをとったにも関わらず思いもしない方向へと

話が飛躍的に進んでしまい、自分では手がつけられなくなった経験が多々ある。

今思い返せば、本当にその人の立場になって物事を捉えていたか

自分の目線だけで物事を進めようとしなかったかと反省する。

 

いかに、戦略的なコミュニケーションが重要かという事が理解できた上で

何を、大切に考えコミュニケーションをとるべきか?という問いが生まれるか。

その答えこそ、「立ち位置」と言われるものだと記載されていた。

 

「立ち位置」は、僕の好きなサッカーで本当によく使う言葉で

すごくイメージしやすかった。相手のポジション、ボールの位置、スペース等

様々な情報の中で相手を見て立ち位置を変えることで優位なプレーにつなげる。

ボールを持っていない時こそ、いかに立ち位置を工夫するかで勝負が決まる。

それくらいサッカーでは重要な言葉だけど、ここで使われた事には驚いた。

 

では、企業として、個人としてどのような立ち位置をとるべきか。

今後あらゆる企業がその「立ち位置」を問われる時代になる。

なぜ、そこに立っているのか?何を考えてそのポジションを選んだのか?

それは、企業として、何に貢献しているのかということや

どのような役にたっているのかという自社の存在の意味に置き換えられる。

 

そして、なぜその立ち位置に立っているのかという意味を

周囲に伝え、納得してもらうことこそが重要になっていく。

そのポジションをとることについて、仲間はどう感じているのか?

コーチは?観客は?相手チームは?どう感じている?

お客様は?協力会社は?競合企業は?社会は?どう感じている?

 

この「立ち位置」をいかにつくれるかによってステークホルダーや社会に対して

戦略的な関係性を構築し、周囲のあらゆる人達と

つながりを持てることができるし、とても大切な関係性を構築し

企業として、個として、成し遂げたいことを実現する作法になると学んだ。

本書の内容に戻ると、織田信長という人がなぜ天下布武を掲げたか

そして、今まで戦国武将がなし得なかったことを次々と成し得たか

実は、そんな時代背景からこのようなコミュニケーション論が論じられている。

 

僕自身も、12年前にコトスタイル株式会社を創業してから

少しずつ規模を拡大してきたけど、今後このコミュニケーションに対しては

もっと、突き詰めて考え尽くし行動しなければいけないと

心改め肝に命じたいと思う。

 

7月に詠み始めた破壊者の流儀と共に

戦略コミュニケーションと授業を受けた。

より立ち位置の重要性を実例をもって学ばせてもらった。

まさに強かなコミュニケーションで勝つ。

おそらく、必ずこの学びが活かされる日がくると思う。

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ビジネスロードテスト

事業を走らせる前に抑えておく7つの要素

ベンチャーマネジメントというMBAの科目を経て

遅くなってしまったけど、お勧め書籍の一冊を読んだ。

本の事について書こうと思っていたけど

VTMを受講した感想も記載しておこうと思う。

 

結論としては、本当に受けてよかった。

数々のスタートアップによる様々なケースを学び

やっぱりやってみたいという想いが強まった事が

何よりも受けてよかったことだと感じている。

 

DAY1ではスモールビジネスとの違いを学び

いきなり自分が目指していた企業の姿と

今の企業の姿のギャップを大いに感じて凹んだ。

ただ、だからこそ、ここに来て経営について

改めて学びなおしたいと思ったことにも気づけた。

 

会社を起こすというのは本当に大変で

その中でIPOできるなんていうのは

サッカーの日本代表に選ばれるくらいの確率だと

IPOされた起業家の先生から教えてもらった。

 

ただ、一方でスタートアップに進めないリスク

自分が築いてきたコトやモノに縛られた手錠について学び

13年続けてきた今の形を変えるという事や

その結果、失敗したときに失ってしまう怖さを感じた。

色々な想いが馳せたけど、やらない事に対するリスクも考させられた。

 

もちろん、今すぐに大きな変化を起こそうというコトではないけど

まずは、今やっているコトスタイル株式会社と株式会社グッドランプを

しっかりと学んだ経営学で起動に乗せる事が大切だと思うし

そうする事で、一人でも多く幸せに働いてくれる人が増える事に

僕自身は全力で経営を行おうと思っている。

でも、その選択肢が多様にある中で、限られた時間で判断しなければいけない

本当に経営の難しさに直面させてもらっている。

 

前置きがながくなってしまったけど、

ビジネスロードテストはスタートアップや、社内ベンチャー

もしくは、スモールビジネスの立ち上げや新規事業等

とにかくビジネスをはじめるときに必要な要素を抑える為の

フレームワークが解説されたものだった。

 

7domainsといって、市場、業界、マクロ、ミクロの観点

そこに、経営者としての志、経営実行能力、人脈といった

7つでビジネスをスピーディに考察しながら

スケールするのかPivotするのかを判断するような内容。

 

13年前に色々な事が重なって、事業をはじめる事ができたけれど

当時からこのようにビジネスをスピーディに抑えれていたらと思ったりする。

一方で知っていたらやっていなかったと思う感情も嘘ではなくて

論理と算盤だけじゃない、重要なこともあると改めて思う。

先行きがわからない時代だからこそ、とにかく走り続けないといけない

経営者の身だからこそなんでもかんでもやるのではなく、

このようなツールをうまく使ってビジネスを進める事が大切なんだと改めて感じている。

 

MBAはフレームワーク教えてくれるところでしょって

思っている人も多いかもしれないけれど、全然そんなことなくて

凝り固まった思考法を解き放ってくれる場所で、その後に考えるのは自分次第で

この学びを知りながら実践するのと知らないまま実践するのでは

きっと、その後に得る気づきや獲得できものも全然異なると感じてる。

 

ベンチャーやスタートアップとった限られたリソースでも

経営の基本は同じであり、その基本をいかに応用しながら自分らしさを発揮できるか

このあたりが、経営スキルなんだと今は感じている。

内容的には、過去の学びの復習感が強く、自分の成長も感じる事ができた。

 

そんな4月期に学んだVTMから7月期のMGAを経て

より、組織に対して経営者としての、やるべきことが明確になった今

改めて明後日からVTS(ベンチャー戦略マネジメント)のクラスが始まる。

より、スタートアップの経営における深いケースを学び

やっぱり、スケールできるビジネスを創造することによって

自らの志である働くが楽しいと感じる世界を広げる一歩を踏み出せればと思う。

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13期も1Qが終えたので

変わるんじゃなくて、より良くするという時期

12期が6月末で終わり、気がつけば3ヶ月が経ったので

今日は久しぶりに最近思うことについて書こうと思う。

1年の4分の1が、もう終わってしまったという状況は焦るけど

長期的に振り返ると、気がつけば12年も

仕事が出来ていることに、まずは感謝しかない。

 

12年前に創業した当初は、店舗に特化して物件も扱う設計施工の企業はなかった。

そして、テナント情報をウェブサイト上に公開する不動産会社も少なかった。

そんな状況にビジネスチャンスを感じてコトスタイルを起ち上げた。

人の成功を必死で応援する会社という企業理念を掲げ

これから創る会社では、人が成長できるような場所にしたいという想いを抱いて創った。

 

長男が0歳のときに起業したけど、起ち上げたばかりの会社に仕事はなく

0歳の息子の面倒を見てくれる妻に毎日出社するのが後ろめたかった。

本当に苦しい日々で、なんてことしてしまったんだろうと思うこともあったけど

社会人になってから、ずっと抱いていた個人的な夢だったから

どんな事があってもやりきってやろうと、ほんと必死だった。

 

はじめは、友人に助けてもらうことが多く、

今でも本当に繋がりに感謝しかない。

そして、少しずつ出店に対する相談件数も伸びた結果

今は300店舗を超える出店にも携わらせてもらっている。

本当に、何が理由でこうなったのか正直わからない。

 

ただ、言えるのは、決して順風満帆に事が進んだわけではないし

今も、決して順調に経営ができているとは思っていない。

結局、この感じはずっと心に抱かれていて、

ひとつずつ、壁を乗り越えるのが人生なんだろうなって思う。

 

創業して、すぐにホームページを起ち上げようと考えていたけど

資金がなくて、必要な資金を借り入れようと思ったけど、

借り入れる為の方法がわからんくて、創業セミナーに参加したけど

そこで、準備不足を指摘されて借り入れどころじゃない自分の状況を知り。

これは、正直まずいなと心の中ではわかっているものの

引き下がるわけにいかないという感じは今でも覚えてるし忘れることはない。

 

講師の方から事業計画書が必要な事を教えてもらって

全く準備せずに創業した自分が本当に何も知らないと反省しながら

半年は、家賃を払いながら事業計画書を書くという始末。

でも、その半年のおかげで今の事業モデルができたというくらい

考える事に大切さを学ぶ良い機会になったと今では思ってる。

 

ようやく計画書も完成して、多くの支援してくださった方のお墨付きを頂き

必要な資金を借りて、今のホームページを作るに至って、ちょこちょこ相談が増えた。

そんな、創業期は一人ぼっちで本当に苦しかった。

前職の友人や、同業種の先輩、経営者の会でも厳しい言葉を浴びせられられながらも

もうとにかく必死で生き残ることだけを考えていた気がする。

 

すると少しずつ、仕事の成果が生まれてきたことで変化も起こった。

色々な情報で知って頂いた方から相談も増えたし、

京都商工会議所の創業セミナーにゲストとして登壇させてもらったり

創業に関する自社出版の本を書いたら、図書館に置きたいと連絡を頂いたり

そんな創業にまつわる本を京都新聞で取り上げてもらったり

他にも、業界雑誌や新聞に取り上げていただきながら気づけば今という感じで

見てくれている人は見てくれているんだなと感じた。

 

創業するということは、本当に簡単なことじゃない。

でも、今振り返って思うのは、本当にやって良かったと思える。

気がつけば10人ほどの組織になっていて、気がつけば

自分が独立したいと必死で思っていたはずが

今のメンバーや関わる人達の事を真剣に幸せにできるような

経営が本当に出来ているのかと考えるようになっていた。

 

ここまで来るのにあたっても、書ききれないくらい色々な事があったけど

全て自分の経営者としての知識のなさ、力のなさだと思っている。

そんなときにコロナという病気が流行りだした。

何をやるべきかと考えた答えが、経営を学び直したいという思いだった。

 

この危機的な環境の変化に何もできずに終わりたくない。

ここまで助けてくださった人たちとの縁を終わらせたくない。

なにより、頑張ってくれているスタッフを路頭に迷わせたくない。

ピンチはチャンスとよく言ったもので、

多分、何かをやるタイミングなんだろうと思って

以前から少しきになっていた経営学修士の取得を決意した。

 

そして、単科生となって1年学びながら本科生となって1年半。

約2年半本業の傍らで学びを続けさせてもらっているけど

知らなかった事ばかりで、自分の力のなさを感じるだけではなく

自分の力のなさが、多くの人を苦しめていると感じるくらいに

経営という仕事の重さを感じさせてもらっていると思う。

 

そして、13期がはじまり学んだことを振り返りながら

様々なことを見直し、経営という仕事を改めなおす覚悟で計画を立てた。

企業理念やミッション、ビジョンを今のカタチへと変えるところから

現時点で考えられる持続的に成長できる企業のロードマップを描いた。

マネジメントシステムやオペレーションシステムなんていうと

硬い感じに捉えられるかもしれないけれど

自分たちらしさであるスタイルを言語化し伝えるところまでやった。

 

もちろん伝えるだけではだめで、伝わらないと意味がない。

その為には、これから日々仕事の中でいかに

リーダーシップを成長させながらコミュニティを育てられるかが

今、僕自身がやらなければいけないことで

結果、それが年始にたてた組織文化の醸成につながると思ってる。

 

色々と変わることに対する抵抗もあるけれど

変わるんじゃなくて、今のすごい良い部分をより具体化して

これから増えていくメンバーにも伝わるような

組織文化を今のうちにつくっておきたいということを

しっかりと丁寧に伝えていかないといけない。

 

ほんとうに良い人が長く働いてくれている職場でもあり

さらに、本当に起ち上げて1件目の案件からお世話になっている

パートナー企業さん(職人さん)もいてくださる。

だから、別に言葉にする必要はないのかもしれないんだけど

やっぱり、言葉として誰もが共有できる事が重要であり

それが自信に繋がってくれると本当に嬉しいし。

次の挑戦に向けての土台にもなると思うし

伝え、伝わり、伝搬しながら、良い組織となって、良いサービスが生まれる。

12年やってきたことをさらに良いカタチにしていければと思う。

 

13期はまだはじまったばかりだけど

もう時間があっという間にすぎることもわかってきたので

ガンガン加速させてやりきろうと思う。

 

 

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学習する組織

仕事とは、より学習に満ちたものでなければいけない

2ヶ月前に学習する組織入門編を読み

自分の行動や企業の営みが社会に与える影響について

理解しているどうかによって考え方が変わるという

システム思考について学び、ここ2ヶ月

本当に自社が与える影響について考えてきた。

 

以前から理念に同調してくれるスタッフであったり

協力会社の皆さんのおかげで今の仕事ができていることを

常々感謝しながら、経営させてもらっていると感じている。

 

しかし、僕たちのレンズでしかモノゴトを見ておらず

本当に、そうなんだろうかという疑問も同じくして抱けるようになった

そこで改めて、システム思考について、学習する組織について

再度学びを深めようと想い本著を読ませてもらった。

 

冒頭に、”「このままではいけない」「もっとよくしたい」と感じる

すべての人に、その想いを実際に変化につなげ、未来を想像する力

真のリーダーシップを高めるきっかけとなることを願っている。”

といった訳者まえがきに対して、心が震えながら読んだ。

 

読み終えた今、めちゃくちゃ大切な事が繋がりかけている感覚はあるけど

一方で、とても難しい内容であり、このブログで書ききれるほど

まだまだ自分の中で全然理解できていないと感じている。

 

ただ、今の自分の中で限りなく限界に近いカタチで

自分に落とし込んでみようと思う。

 

まずは、今の時代の変化について

高度成長期や、人口が増える中では、経済は右肩に上がり続け

そんな時代の経営者はトップダウンで物事を進めるのが最適だった。

でも、今は不確実な時代であり、先行きがわかる人などいない。

 

そんな中では、組織を命令系統で動かすのではなく

いかに、自律的なメンバーによって互いに強みを引き出し

お互いが相互に助け合いながら目的を達成する。

学習する組織となれるかが重要だと理解した。

 

そんな学習する組織において重要なのが

自分たちの行動が、他人に社会に、どのような影響を与えているかという

システム思考として、システムを理解することから始めなければいけないという点。

 

例えば、仕事の質があがれば‘、問合せが増えるけど、人が足りなくなる。

目標を設定するが、現実とのギャップに対する行動を行う一方で

ビジョンとのギャップを感じて目標を下げるという行為も行われる。

 

体の調子が悪くなっている事に対して薬を与えるが、本質的な解決にはならない等

何かをすれば、何かの副作用が生じるという言い方がわかりやすいかもしれないが

そんな副作用まで理解して、様々な物事を捉えているかという視点が重要。

 

言われたらわかるけれど、どうしても個人のレンズだと

この全てのシステムを理解しようとするのはとてもむずかしいと理解できると思う。

要は様々なレンズを通してモノゴトを観て感じて考え尽くさねばいけない。

さらに繋がりを理解した上で、行動を起こさなければいけない。

 

このように複雑なシステムの中でどのように学習する組織を作り出すか。

まずは一人ひとりが行動変容を起こすことが重要とされる。

 

自己マスタリーといって自分が人生で何を成し遂げようとしているかという点。

組織は人の集まりであり、その組織の中の人の、この自己マスタリーの集合が

組織を形づくっており、個人は組織や自身の為に探求しなければいけない。

 

“人生のかなりの部分を占める仕事に費やす時間を無視して、

仕事以外にのみ個人的な充足を求めるならば、幸せがすべてがそろった

人間になる機会はごくわずかでしかない。”

これは、本書に記載されている言葉だけど、とても共感できる。

 

例えば、社歴の長い人は、その仕事を通じた経験の上で

はじめは自信もなく、世の中に対して狭い視野しかもっていなかったものが

時間とともに仕事の経験やリーダーとしての責任の範囲が拡大する。

 

そして、そんな責任を心地よくさえ受け入れた結果。

人に影響を与える人と成長していることに気づける。

気づかないうちにも志は大きくなり自己マスタリーも変化する。

これこそ、学習する組織の原点となる。

 

次に重要なワードがメンタル・モデルというものであり

簡単に言えば、過去の考え方、行動、成功体験による慣れ親しんだ

考え方や行動を縛り付ける目に見えないもの。

 

世の中はこういうものだから、こうなんだというロジック。

これは、組織においては、相互に学びあう事に対する大きな阻害要因となる。

例えば対立した意見の中で物事を決めなければいけない場合

多くの人が、自分の意見をさらに主張するという行動にでる。

 

しかし、このメンタル・モデルを、一旦解き解いてみたら

相手の意見を素直に傾聴することの方が、いかに良い成果を生み出すかは

おそらく多くの人が容易に想像できるものの、行うことの難しさを感じると思う。

 

しかし、一方でこのようなメンタル・モデルを組織の人たちが

取り入れる事によって、どのような学習する組織が生まれるかも想像できる。

いかに、変化という学習を行う事が重要であるかがわかる。

 

さいごに組織として共有ビジョンをいかにもつかが重要と記載されている。

それぞれが学習をするのではなく、共に目指すべきものを問い続ける組織。

 

具体的には「自分たちは何を想像したいのか?」という問いに対する答えを

押し付けるのではなく、本当にワクワクする未来を想像するビジョンとして

組織の人たちが心から達成したいと思えるものを共有し、

我が事として、こころから打ち込むという状態を目指すという事が重要になる。

 

ただ、この共有ビジョンに対して、必ず同調する必要なないし

同じ考え方をしなければいけないというわけでもない。

むしろ、反対する意見の持ち主の事を異なる意見をもつ

仲間と考える事が肝要であると記載されており、

こういう事を乗り越える組織が強いビジョンを生み出すと学んだ。

 

このような共有ビジョンが生み出される組織

そして、そんな共有ビジョンのなかで意見をぶつけ合いながら

自分たちが実現させたい世界をいかに想像できるか

これこそが、一人ではできない、組織としてしかできない営みであり

今、企業が行わなければいけない大切な考え方だと思ったし

僕たち、コトスタイル㈱も㈱グッドランプも必ず成し遂げられると思う。

なぜなら、創造を得意とする人が集まっている組織だから。

 

ビジョンを作ったり、経営戦略を考えることも大切だけど

このシステムのなかで何を実現したいかという根っこの部分を

本当に大切にしておかないと組織の方向性は大きく違う方向を

向いてしまう可能性もあるという危機感も同時に感じている。

まだまだ学びに対する理解は乏しい状況だけれども

この内容を理解できるだけではなく、

仕事に組織にもって帰れるように自分に向き合いたいと思う。

 

※本著の内容に対して、自身の見解を述べたものであり、

本著の内容と沿わない点があるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

今の自分なりの解釈の限界。

ただ、この変化を結局楽しめるかどうかも、仕事のそして経営の醍醐味なんだと思う。

さらにみんなと共に大きな挑戦ができるようになりたいと思う。

 

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