2018年4月1日に、京都右京区にオープンした「Dog Cafe ALAN（ドッグカフェアラン）」。前回のインタビューでは、

ドッグカフェを始める前のことや、物件探しなどについてお話を伺いました。

2回目となる今回は、ワンちゃんも飼い主も快適に過ごせるように配慮されたリフォームの内容や、実際にお店をオープンされてからのことについてお話を伺います。

 

床は、ワンちゃんが歩いても滑らないような

滑り止めのワックスを塗っています。

 

——ドッグカフェ というと、やはり普通のカフェとは違う点も多いのでしょうか？

 

濱端さん:

そうですね。まず一番大きく違うのは、フロアでしょうか。コトスタイルさんは以前にもドッグカフェを手がけたことがあるとのことで、犬が歩いても滑らない滑り止めのオイルを提案してもらいました。

香さん:

ワンちゃんが歩いて滑ってしまうような床だと、犬の足腰にもよくないので、専用のワックスを床に塗っています。

また、お店が大通りに面しておりワンちゃんが飛び出すと危ないので、入り口にはゲートを付けています。人が出入りするときはちょっと不便なんですが、安全面を考慮して。

 

あとは、各席にはワンちゃんをつないでおくリード掛けフックがついています。

ワンちゃん連れではないお客様にもゆっくり過ごしてもらいたいと思っているので、店内ではつないでもらっています。

 

——なるほど。見えない部分にも細かな配慮がなされているんですね。

よく見るとフックもいろいろなところについていますね。

香さん:

カウンター前のフックは壁がコンクリートになっているので、自分たちでは付けられず、職人さんがやってくれました。店内の壁はほとんどがコンクリートだったので、「あとから自分たちでも棚を付けられるように」と、穴澤さんが入口の壁に木の板を貼ってくれたんですよ。

 

濱端さん:

なので、入口部分の棚は自分たちで付けたものなんです。

 

——そうなんですね。確かにコンクリートの壁だと、なかなか穴も開けられないですよね。

ところで、このメニューが書いてある黒板、とてもかわいらしいです！

香さん:

ありがとうございます。最初の予定では黒板はなかったのですが、工事が進んで行く中であったらいいなと思い相談したところ、途中でつけましょう！ということになったんですよ。

 

濱端さん:

家からも近いので毎日工事が進んでいく様子を見にきていたんですが、出来上がっていくのを見ていると、だんだん自分の中で「もっとこうしたい！」というイメージがはっきりしてくる部分もあって。途中からでも要望を聞いてくれて、対応してもらえたのはうれしかったですね。

 

——ロゴもコトスタイルに依頼をしたのでしょうか？

 

濱端さん:

はい、肉球とポメラニアンのシルエットは入れてほしいと伝えて、4パターン提案してもらいました。外にも木を貼って看板をつけてもらったんですが、これもとても気に入っています。スポットライトでライトアップされるので、ここにお店があるというのが伝わりやすいのか、これを見てふらっと入ってきてくれるお客様もいるんです。

香さん:

アイアンの看板もお気に入りですね〜。ここは河川敷も近いので、そこでワンちゃんを散歩させてから寄ってくれるというお客様もいます。朝、散歩される方も多いので、散歩帰りに寄ってもらえたらと思って、朝は8時からお店をオープンしているんです。

 

濱端さん:

仕込みがあるので、朝7時にはお店に入っているんですよ。朝が早いので、お店と自宅が近くてよかったです（笑）

 

——本当ですね。オープンが8時とはずいぶん早いなと思っていたのですが、

ワンちゃんの散歩は朝するという人が多いからだったんですね。

 

濱端さん:

はい。この辺には犬を飼ってらっしゃる方が多かったんですが、ドッグカフェはなかったので、オープンした際、近所の方に「お店ができてうれしい」と言ってもらえたのはよかったですね。

また、ネットで「ドッグカフェ」として登録できるサイトがあって、そこから検索してきてくれるというお客様もいます。

アルゼンチンやニューヨークなど、想像以上に外国のお客様も多くいらっしゃって、英語メニューを用意しないとなぁということは考えています。あと英語も勉強したら、もっとコミュニケーションが取れて楽しいだろうなとも。

 

香さん:

ネットや口コミでお店のことをどんどん知っていてもらってるなというのは、実感してます。

 

——今はネットを検索してお店を探すお客様も多いですよね。オープンから1ヶ月ですが、これからもどんどんお客様が増えていきそうです。濱端さん、香さん、今回もいろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございました！

 

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朝に犬の散歩をする人が多いから、散歩帰りの人に寄ってもらいたくて、という理由から朝8時からお店を開けていたり、犬連れの人も、そうでない人も気持ちよく過ごしてもらいたいから、各席にリード掛けフックを付けるなど、お店を訪れるお客様のことに配慮したお店づくりは、今後お店を開く人の参考にもなりそうなお話もたくさん聞けました。

 

濱端さん、香さんありがとうございました！