訪問介護事務所 ディバイングレース株式会社

 

阪急電車「西京極」駅から徒歩5分ほど。

アクセスしやすい好立地なビルの3階にあるのが

「訪問介護事務所 ヘルパーステーション グレース」です。

ディバイングレース株式会社を立ち上げ、

4月1日から訪問介護事務所を運営している

松山尚樹さんにお話を伺いました。

 

(2015年4月22日取材)

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インタビュアー:

訪問介護事務所では、どのようなことをされるのでしょうか。

 

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松山さん:

訪問介護とは、病気やケガなどで介護が必要となった方が、

自宅でできる限り自立した生活が送れるよう

ヘルパーが自宅を訪問し介護することをいいます。

ヘルパーステーション グレースでは、

その手助けを行うヘルパーさんを各家庭に派遣しています。

こちらはその事務所となる空間で、

私自身こちらを始める前はNPO法人でヘルパーとして働いていました。

 

インタビュアー:

なるほど。松山さん自身もヘルパーさんとしての経験がおありなんですね。

こちらはもともと学習塾仕様だったそうですが、

改装に関してコトスタイルさんにどのような依頼をされたのでしょうか?

 

松山さん:

内装については、飛行機に例えるとエコノミーではなく

ビジネスクラスのような、上質で格調のある空間にしたいと考えていました。

というのも、介護については憲法二十五条にある

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する

という「生存権」が重要になってくるのですが、

これにのっとった介護を提供するとなると、                     

「生きていく上での最低限のサービス」ということになってしまうのです。

 

でも私は最低限以上のサービスを提供したい。

働いていただくヘルパーさんにも

「上質で格調ある事務所から派遣されている」という気持ちで

介護にあたってもらいたいという思いも込めました。

 

インタビュアー:

落ち着いた優雅な雰囲気の内装には、そんな思いが込められていたのですね。

濃い茶色の壁が印象的ですが、ご自身で選ばれたのですか?

 

松山さん:

ある程度はコトスタイルさんに提案していただいて、最終的に私が決めました。

「こんな風にしてほしい」というこちら側の思いをきちんと汲んでくださった上で、

3Dの立体的なイメージ図を持って来てくださったので、

どんな仕上がりになるのか分かりやすく、壁紙などの選択もしやすかったです。

 

入口を入ってすぐの壁に看板をつけているのですが、

ここに看板をつけようと提案してくださったのもコトスタイルさんです。

ヘルパーさんが入ってきたときにすぐ看板が目に入れば、

「この看板を背負って働くんだ」という意識を持ってもらえるのではないか、

と提案していただき、「さすが、プロだなぁ」と(笑)

 

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インタビュアー:

この看板にはそんな思いが。

デザインも内装と同じような上質なイメージですね。

 

松山さん:

ええ。実は、内装だけではなく、事務所のロゴデザインや

ウェブサイトもコトスタイルさんに全て依頼しました。

まとめてお願いすると、事務所の雰囲気にも統一感が出て、

お客様にも「こんな事務所なんだな」とトータルでイメージしてもらいやすいですよね。

私の方から、それぞれ別の会社に依頼するという手間も省けましたし、

全部まとめてお願いすることができ大変助かりました。

 

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内装のこと以外にも、営業・販売・広報などについてプロの視点でアドバイスをいただき、

自分でする以上に素晴らしいものが出来上がったと思います。

 

ウェブサイトは今最終確認中なのですが、事務所をスタートするのにバタバタ忙しい中、

すでにある素材を生かし、内容を充実したものにしてくださって、

これもありがたかったですね。

 

インタビュアー:

ウェブサイトの公開が楽しみですね。

事務所の中をいろいろ見せていただいてもいいでしょうか?

 

松山さん:

はい、もちろん。

事務所の入り口は、車椅子の方でも乗ったまま入れるように

広めにして、ドアは引き戸になっています。

トイレも車椅子のまま入れるように、本来あった壁の位置をずらしてもらって

以前の倍くらいの広さにしてもらいました。

事務所内はすべてバリアフリーにしたかったのですが、

トイレだけ配管の都合で一段高くなってしまったんです。

でも、取り外しのできるケアスロープを用意することで解消できました。

 

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実は、訪問介護事務所を開設するためには、

こんな風にバリアフリーであることはもちろん、

相談室、事務室というスペースを用意することなど、

いろいろな設備基準があるんです。

 

インタビュアー:

飲食店などの改装とはまた違う決まりがあるのですね。

具体的に教えていただけますか。

 

松山さん

はい。事務所は、相談室を除いたスペースを7.4平方メートル以上必要でした。

相談室はただ部屋を区切るためのパーティションがあるだけではダメで、

きちんとした個室になっていて、かつ利用者のプライバシーが守れるように、

音漏れがしないような設計になっています。

 

また事務室には、(ご利用者様の個人情報を守るため)

鍵のかかる保管庫を置かなければなりません。

デスクを5つ置きたかったのですが、保管庫を置くことや、

全体の広さ、スタッフが移動することも考えて

最終的にデスクは4つにしました。

 

インタビュアー:

事務室の内装は、入口とはまた雰囲気が違いますね。

 

松山さん:

ええ。気分を変えたくて(笑)

相談室などのリラックスした雰囲気とはまた違う

キリッと引き締まった印象にしてもらいました。

黒い石目の床に、壁紙は白くしてもらい、

実務的な作業がしやすい空間になったと思います。

 

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インタビュアー:

なるほど。

こちらの相談室はリラックスできそうな柔らかな印象ですね。

置いてある家具も素敵です。

 

松山さん:

ありがとうございます。これは自宅にあったものを持ってきたんです(笑)

本棚には、これまで少しずつ買いそろえてきた介護に関する本を並べました。

ヘルパーさんたちが気になったことを調べたりするのに使ってもらえたらと。

またヘルパーさんにリラックスしてもらえたらと思い、マッサージチェアも置いています。

 

インタビュアー:

マッサージチェアまで!うれしい設備ですね。

 

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松山さん:

実は私自身は使わないのですが……(笑)

この話をすると長くなってしまうので別の機会に・・・

(この話というのは、マッサージチェアの話なので、ここから下は、別の話になります。)

介護サービスの質とは、つまり、ヘルパーさんの質だと私は考えます。

いい介護を提供したいと思ったら、まずはヘルパーさんをきちんと育てなければなりません。

ヘルパーさんさえいれば病院を出られる方はたくさんいます。

なので、たくさんの優れたヘルパーさんを育てて、

多くの方が諦めないで自分の人生を送れるよう、

取り組んでいきたいと思っています!!

 

インタビュアー:

素晴らしいお考えですね。ぜひ応援したいです!

最後に、松山さん自身が気に入っている場所を教えてください。

 

松山さん:

事務室の自分のデスクと、この相談室の片隅のパソコンコーナーでしょうか。

デスクでは実務的な作業をしていて、ここのパソコンコーナーは

広々としていて、時にはお茶を飲みつつゆったりと作業ができるので、

インスピレーションが必要な作業をしています。

 

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インタビュアー:

確かに、こんな素敵な空間なら、いい発想も浮かんできそうですね!

今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。

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大変そうなイメージのある訪問介護というお仕事。

そんなイメージを払しょくするべく、松山さんが開設した事務所は

優雅で安らぎさえ感じられる上質な空間。

丁寧で質のいいサービスを提供できるヘルパーさんをたくさん育成したいという

熱い思いに感銘を受けました。

 

松山さま、ためになるお話をどうもありがとうございました!

 

ディバイングレース株式会社の事例紹介ページは、こちらから御覧ください。

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